森もり 康やす俊とし研究、放送制度や放送技術に係る送り手研究を出発点として、メディア・コミュニケーション研究を行っています。また、1995年より共同研究にて、日本人の情報行動研究を継続しています。ここでいう情報行動とは、人と話す、本を読むなど情報機器やサービスを介在しない伝統的なコミュニケーション行動から、テレビを見る、電話で話すなど機器を介した行動、さらに、パソコンや携帯電話・スマートフォンなどいわゆる情報機器を介した行動全般を意味します。これらの情報行動と、食事、仕事、休息、睡眠など生活の基本行動と合わせて、日記式調査及び質問紙調査で実証的、経験的に明らかにすることを目的としています。これは、生活時間time budgetの研究の一翼を担うものであり、社会学研究の基盤の1つだと考えています。日本では、日本放送協会が番組編成のために、継続して国民生活時間調査を行っていますが、それの情報化に特化したものと理解いただけると思います。 その他、災害時のコミュニケーション行動、避難行動について、阪神淡路大震災以降、継続して、研究しています。今では、広く国民全体に周知されることになった緊急地震速報の伝え方やJ-Alertのサイレンの伝え方を検討する委員会にも参加し、実践的な課題を考えてきました。 こうした研究の背景には、言語学的なコミュニケーション理論への関心や、メディアの発達史など、歴史的、思想的な興味関心があります。したがって、大学院での個別の課題を指導する場合には、その背景に、進学を希望する人のどのような理論的な関心が動機として存在しているのかに興味がありますし、そのことを確認させていただいた上で、より具体的で、実証的な研究課題の提案や指導を行っていきたいと考えております。書店.橋元良明編, 2016,(分担執筆)『日本人の情報行動2015』東京大学出版会.橋元良明編, 2011,(分担執筆)『日本人の情報行動2010』東京大学出版会.井上俊・伊藤公雄編, 2009, (分担執筆)『社会学ベーシックス6 メ26ディア・情報・消費社会』世界思想社.橋元良明編, 2008,(分担執筆)『メディア・コミュニケーション学』大修館書店.東京大学社会情報研究所編, 2001,(分担執筆)『日本人の情報行動2000』東京大学出版会.橋元良明編, 1997,(分担執筆)『コミュニケーション学への招待』大修館書店.東京大学社会情報研究所編, 1997,(分担執筆)『日本人の情報行動1995』東京大学出版会. 研究・教育内容 マス・コミュニケーションに関し、メディア効果論を中心に受け手 代表的な著書・論文等日本災害情報学会編, 2016,(分担執筆)『災害情報学事典』朝倉 研究紹介のホームページなど追加情報https://researchmap.jp/read0061025/専門分野・キーワード⃝コミュニケーション論⃝マス・コミュニケーション論⃝情報行動論⃝災害情報論教授
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