の中に、メディアと民主主義に注目をしたが、数年前から若い人たちに対して今の大人(とその前の2~3世代)が豊かさの元になる資源を独占し、大幅に破壊された自然環境という、だれもが欲しくない「遺産」を残してしまいそうな問題が気になっている。「世代間の正義」の観点から、環境問題とメディア問題を研究し始めた。この(メディア中毒、消費中毒、自然環境への負担がおき過ぎる、いわば持続不可能な)社会に、どのように未来性をもたらすことができるのかが課題である。 2016年に『環境メディア・リテラシー』(関西学院出版会)という本を出版し、環境教育とメディア・リテラシー教育の接触点から、現在の環境危機のようなシビアな内容について楽しく学び、取り組む方法を探り続けている。近年は大学が、より環境を拝領した、持続可能な運営・教育をめざす「サステイナブル・キャンパス」, SDGs (国連の持続可能な開発目標)や温暖化コミュニケーションについて研究・ネットワーキングを行なっている。出版会25 研究・教育内容 メディアと正義(justice)について研究を続けてきた。最初はそ 代表的な著書・論文等ガブリエレ・ハード, 2016, 『環境メディア・リテラシー』関西学院専門分野・キーワード⃝環境コミュニケーション⃝メディア・リテラシー⃝エコ・メディア⃝サステイナブル・キャンパス, SGDsハード ガブリエレ教授
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