特別講演会

[ 編集者:法学部・法学研究科 2019年12月16日 更新 ]

特別講演会

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2019/11/28(木)開催

『子の養育費の支払確保について -逃げ得は許されない!~』

青木 哲 氏(神戸大学大学院教授)

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 11月28日、神戸大学大学院教授の青木 哲先生をお招きし、法政学会の特別講演会を開催しました。
 青木先生は、民事執行法を専門分野として扱っており、近い将来には日本を代表する民事訴訟法学者になると期待を多く集められています。
 今回の講演会では今年成立したばかりの改正民事執行法に関連させて、ひとり親家庭の貧困問題とそれに対するわが国の対策についてご講演いただきました。

画僧

 講演会では、養育費の支払義務が発生し、金額を定めるという段階から、債務者から実際に支払いを受けるための制度の紹介まで詳しくご説明くださいました。
 また、債権者がきちんと養育費の支払いを受け、貧困状態に陥らないために市が立替払いを実施するという明石市の先進的な取り組みなど、近時の動向についても紹介があり、受講生も関心を持って先生のお話を聞いていました。

受講者からは
・養育費の支払いの達成度が24%ほどしかないことに驚いています。
・人権という観点からも養育費の支払確保のために行政による積極的介入に期待したいです。
・離婚をするのはその夫婦の自由ですが、それによって子が進学の自由を制限されるのは
 よくないと思いました。
・人々の暮らしをよくするために法律が活用されていることが実感でき、
 学ぶ意欲が湧きました。
などこの講演会から多くの事学び、気づき、考えさせられたとの声を
多く聞くことができました。

2018/11/16(金)開催

『紛争地イラクから見える世界 -報道では見えない壁の向こう 現場では何が起きているのか?-』

高遠菜穂子さん イラク支援ボランティア、エイドワーカー(人道支援者)

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11月16日、高遠菜穂子さんをお招きし、法政学会の特別講演会を開催しました。
高遠さんは、2003年からイラクでのボランティア活動を開始し、主に病院や避難民への緊急支援、医療支援などを行ってきました。2004年にはイラク・ファルージャで現地武装勢力に拘束されたことが当時大きく報道されましたが、現在もイラク人道・医療支援活動を継続されています。

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講演会では、イラク戦争勃発時から現在までの15年間、激戦地での緊急支援活動を通して見てきたイラクの情勢が伝えられ、報道では知り得ることのできない姿や、現地の人々の悲痛な叫びの数々が届けられました。
講演会に参加した約400名の学生たちは、意識の届かないところで気づかないうちにテロが拡散している現実のなか、これからの世界をどのように変えていくかを考える非常に意義深い機会となりました。

2017/11/30(木)開催

『憲法のテオリアとプラクシス -学ぶ者と実践する者の間-』

遠藤 比呂通 氏(西成法律事務所弁護士・憲法学者)

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 11月30日(木)、弁護士であり憲法学者でもある遠藤 比呂通氏をお招きし、法政学会主催 特別講演会を開催いたしました。

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講演前に法学部チャペルにて奨励をいただいた様子

 遠藤先生は、東北大学助教授として憲法についての教鞭をとられた後、西成教会金井牧師の下でいこい食堂に住み、炊き出しや日雇い鉄筋工などに従事。神学部への進学もお考えになりましたが釜ヶ崎で学ぶことを決意されました。

 その後1997年弁護士登録。1998年大阪市西成区に西成法律事務所を開設。毎月無料法律相談を開きホームレス支援活動に携わるなど多彩な経歴・ご経験をお持ちです。

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 今回は特に弁護士としての修業時代、毎日警察で被疑者と接見を行う経験から学んださまざまな事を丁寧にかつ熱く語っていただきました。

 「いくら法律の知識を学んでも、それだけでは人々を守れないことがある。」

マニュアル通りではなく自分なりのやり方を実践し、一つ一つの技術を身に着けることで初めて困っている人々に寄り添える弁護ができるようになり、さらに憲法が真に意味することが理解できるようになっていくとお話しいただきました。

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 また、受講生との対話の中で、刑事弁護の点は、自分で自分を守れない状況に置かれてしまっている人々が「自分で守る」ようにお手伝いすることだとの理解を示されました。

受講者からは
・本当に大事なのは法を守ることじゃなくて、良心にもとづいた法の行使なのだと思いました。
・弁護士の存在意義について私にとって新しい考え方だなと思いました。
・今日遠藤さんのお話しを聞いて学んだことを踏まえて、これから自分が憲法とどう向き合うの  
 かを考えていきたいと思いました。
などこの講演会から多くの事学び、気づき、考えさせられたとの声を多く聞くことができ
ました。

2016/11/18(金)開催

『大統領選後のアメリカ二大政党  -多元的政治制度と分極化-』

待鳥 聡史 氏(京都大学大学院法学研究科教授)

待鳥先生

 11月18日、法政学会主催 特別講演会が開催され、待鳥 聡史 京都大学大学院法学研究科教授にご登壇いただきました。   
 待鳥先生はアメリカ政治がご専門で数々の書籍を出版されており、中でも『首相政治の制度分析』で2012年度サントリー学芸賞を受賞されています。
 今回は今まさに旬のテーマ「大統領選後のアメリカ二大政党-多元的政治制度と分極化-」でご講演いただきました。

学生


 先生の大統領選の結果分析をより深く受講生が理解できるよう、現代の大統領制に至った過程に始まり現在の大統領制の問題点、そして大統領制の近未来まで分かりやすくご説明いただきました。

講義風景

受講者からは、
・はじめてアメリカの政治について興味を持つことができました。
・1年生の自分にとって難しい部分も多少あったが、非常に興味深い内容だった。4年間で学んでこういった高度な講演を理解できるようになっていきたい。
・メディアの内容だけでは知ることができない内容を学べてよかった。
などの声が多数ありました。