「PICK UP!法学部生☆」法学部3年生 増原 早紀さん

[ 編集者:法学部・法学研究科       2016年10月3日   更新  ]

自分の役割は何か

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【名前】  増原 早紀
【出身高校】神戸龍谷高等学校
【活動内容】国際社会貢献活動制度を利用し、カンボジアのNGO団体にて5か月間のインターンシップを経験。現地の学校などで日本語や英語を教える活動に従事。

国際協力への思いから関学へ。そして法学部政治学科へ

Q.なぜ法学部へ?

高校時代から、大学入学後は国際協力に携わりたいと考えていました。 そんな中、高校の恩師より紛争や戦争への解決にはその国や地域の政治を理解しておくことが不可欠であると聞き、グローバル入試を利用して法学部政治学科への入学を目指すようになりました。

Q.入学後打ち込んだ活動について教えてください。

ハラスメントを受けたとき

私は昨年の10月から2月までの約5か月間、カンボジア・シェムリアップにあるローカルNGO団体にてインターン活動をしていました。シェムリアップはアンコールワットの付近に位置し、観光業が盛んな地域です。私は主に現地の中学校やカフェレストランで日本文化の紹介や日本語教育を行いました。他にも、所属したNGO団体が支援する村のフリースクールで英語クラスの担当もしていました。

自分に与えられた役割

Q.インターン活動の中で特に印象に残っているエピソードを教えてください。

年齢、語学レベルが異なる生徒が集まるバイオン中学での日本語教室が印象に残っています。
 ある日、通訳者が急遽不在になり、私が現地のクメール語を使って授業を進めなければならない状況になりました。拙い言葉を必死に絞り出して授業を進めたのですが、そのとき生徒たちも私と同じ気持ちに立って、必死に言葉を受けとめ理解しようしてくれました。あのときは今まで以上の信頼関係と一体感が芽生えた瞬間でした。
 また、最終回では、生徒一人ひとりが日本語で発表する「スピーチコンテスト」を企画しました。なかには人前で発表することも、競うことも初めてで、緊張のあまり何度もトイレに行く生徒もいました。発表時は彼らの鼓動がこちらまで聞こえてくるほどで心配にもなりました。しかし発表が終わった彼らの表情はとてもきらきらしていて、達成感に満ちていました。生徒たちと共に経験したあの日の緊張感、そして終わった後の生徒たちの目の輝き、私にとって生涯忘れられないシーンです。

 

Q.この活動のやりがいは何ですか。

ハラスメントを受けたとき

おめかしをしたカフェ店員の生徒たちと結婚式へ

インターンは、留学とは違い与えられた仕事を果たす責任があります。何か失敗したときに、自己責任では済まされず、組織全体の責任に発展する恐れもあります。その緊張感のなかで与えられた役割を全うし、誰かに喜んでいただけた時にはやりがいを感じました。

当たり前だと「思っていただけ」だった

Q.滞在中に苦労したことはありましたか。

今までの当たり前が通用しないことです。覚悟をもって出発したつもりでしたが、実際に住んでみると、シャワーの水が鉄臭くないことも、生活必需用品だと思っていた物も、当たり前ではなかったことに気付きました。最初は食が合わず、クメール語も良くわからなかったので、毎回お店で同じメニューばかり頼んで食べていたこともありました。

Q.この経験を通して、どう変わりましたか。またどのようなことを得ましたか。

ハラスメントを受けたとき

現地スタッフと孤児院で育った兄弟たち

社会人としてのマナーや支援の在り方、途上国に対する考え方、臨機応変に対応する力、積極性等たくさんの事を学びましたが、なにより5か月間の滞在を通して、来る前の自分よりもたくましくなったと感じています。事故や心臓発作が起きても救急車が来ないカンボジアの現状を目の当たりにして、生きていることに感謝できるようにもなりました。
 また、日本ではなかなか見ることのできない、人の温かさや絆に触れられました。孤児院で育った友人同士が、本当の兄弟以上に仲よく堅い絆で結ばれていたこと、日本人の孤児院スタッフを実の母のように信頼している姿を見て、家族というのは血のつながりだけではないのだなと思いました。

どんなことにも必ず意味がある

今、法学部で興味のあるテーマ

現在は、国際的な人権問題を取り扱う、望月先生のゼミに所属しています。カンボジアでの経験から、途上国における観光地がもたらす人権侵害に関して興味があり、これからのゼミ活動で研究していきたいと考えています。

後輩たちにメッセージを

 法学部に対して、「暗そう」、「地味」、「勉強ばっかり」といったイメージを持たれている方もいるかもしれません。私も、そのうちの一人でした。しかし、何事にも好奇心を持って挑戦すること、そして自分自身の果たすべき役割・使命についてすこしでも考えてみることで、そのイメージは180度変わっていきます。
 「必ず意味がある」と考えて様々な学習・活動に取り組み、納得のいく大学生活をともに送りましょう!