草野 元己(くさの もとみ)教授

[ 編集者:法学部・法学研究科       2014年7月1日   更新  ]

研究内容  

民法は、その第1編に、所有者でない者が他人の所有する物を長期間占有すれば所有者となることができ、債務者が長期間その債務を弁済しないでいれば債務を免れることができるかのような制度、すなわち時効という制度を置いています。しかし、ほんらい法は、真実の権利者を保護することを目的としているはずです。にもかかわらず、もし時効によって権利者がその権利を失ったり、義務者がその義務を免れることができるとするならば、時効は法の本来の目的に反する不道徳な制度と捉えられる可能性があります。
  私の研究領域は民法ですが、その中でも特に時効を主な研究対象とし、このような一見不可思議に見える時効の真の存在理由は何か、という視点から研究を続けてきました。時効は極端な例かもしれませんが、すべての法制度は、まず第一に、なぜそのような制度が生まれてきたのかという観点から考察してこそ、正しい解釈が可能になると思います。今後の研究も、このような姿勢で取り組んでいくつもりです。

研究分野のキーワード

民法、取得時効、消滅時効

主な担当科目

「民法総則」、「民法入門」