2025.12.09[ニュース]
安部祥太・法学部教授が共編著書『日韓刑事法研究I―日韓刑事法研究会記録集』を出版
安部祥太・法学部教授(専門:刑事政策、刑事訴訟法、韓国刑事法)が共編著書『日韓刑事法研究I——日韓刑事法研究会記録集』(信山社)を2025年12月に出版しました。
この書籍は、日韓両国の研究者によって2018年に立ち上げられた日韓・韓日刑事法研究会の第1回研究会(2018年11月)から第4回研究会(2023年11月)までの共同学術研究の成果をまとめたものです。安部教授は、この研究会で日本側事務局を担当しています。
この書籍で安部教授は、日本における韓国刑事法研究の歴史と展開について解説。研究機関や個人で進められてきた学術交流や研究成果の歴史、2010年代以降の状況や課題などに触れ、日韓刑事法研究会の継続実施や続刊の公表が日本における韓国刑事法研究の発展に重要な役割を担っていることを紹介しています。他にも、資料編として大韓民国憲法と主要刑事法令に関する制定・改正とその概要を年表でまとめ、本書における韓国側原稿の訳出・校正や編集作業を担当しています。
安部教授は「本書は、日韓両国の刑事法研究者が学術交流を行った成果を書籍の形で公刊するものです。現在、韓国に対する関心が急速に高まっています。その一方で、日本における韓国法(特に、韓国刑事法)の研究は、必ずしも十分ではありません(本書1頁に寄せた「《解説》日本における韓国刑事法研究の歴史と展開」をご覧ください)。韓国刑事法を専門とする数少ない研究者として、本書が日本における韓国刑事法研究を深化させるきっかけとなることを願っています 」と話しています。