公務特修入門
価値対⽴が避けられない公共政策を学び 合意形成の実現方法を考える
法学部「特修コース(公務分野)」の導⼊科⽬です。公務分野では、公務員として重要な「合意形成能力」「政策企画立案能力」を実践的に養うとともに、幅広い政策分野の「専門的知識」、「公務の思考力」を身に着けることを目的としています。
この授業と「公務特修実践演習A」(履修基準年度3年生)では、少人数での、文献講読・プレゼンテーション、ディスカッション、ロールプレイングゲーム等をつうじて、幅広い政策分野の知識を習得し、合意形成能力を涵養します。
政策分野は、福祉政策、教育政策、エネルギー政策、ICT政策、外交・安全保障政策、移民政策、公共政策と政府間関係を取り上げます。
ロールプレイングゲームでは、異なる役割(賛成住民、反対住民、事業者、行政等)に分かれて、「N市におけるごみの有料化」について、各役割のスタンスに沿って協議を行います。
授業の特長
担当教員は総務省(旧⾃治省)出⾝の実務家教員です。地⽅⾃治・地⽅⾏財政・地⽅分権改⾰などに関する国の府省や県庁等での勤務経験を活かして、実務に即した実践的な知識・調整能力(合意形成能力)を受講生が身につけることができるよう努めます。
<授業の全体の流れ>
1.はじめに、授業全体にわたって必要となる総論的な知識を習得する(公務員とは、公共政策とは、政策過程とは、価値対立とは、など)
2.次に、価値対立が何かを実際に体験し、合意形成過程の参加者に求められる能⼒としての論理的思考⼒・コミュニケーション⼒を養うため、ロールプレイング会議をグループワークを含んで⾏う。具体的には、「N市のごみの有料化」をテーマとし、受講生それぞれが異なる役割(賛成住民、反対住民、事業者、行政等)を担い、スタンス・相違点等を明らかにしたうえで、合意形成に向けた協議を行う。
3.次に、7つの政策分野について、事前に教科書の該当箇所を読み、要約を作成するとともに、検討事項等に関する意見を「検討事項シート」にまとめて提出したうえで、授業当日、発表者による発表とそれを踏まえた全員での議論等を7回にわたって⾏います(①福祉政策、②教育政策、③エネルギー政策、④ICT政策、⑤移民政策、⑥外交・安全保障政策、⑦公共政策と政府間関係)
4.次に、教科書を参考にしつつ、これまでのアクティビティ等での経験を踏まえ、合意形成理論を整理する。
5.最後に、合意形成過程の参加者に求められる能⼒としての論理的思考⼒・発想⼒・コミュニケーション⼒を養うため、ネゴシエーションゲームをグループワークを含めて行う。
こんな人におすすめ
- 将来は公務員をめざしている人
- 価値対立の不可避性と「合意形成能力」を実践的に養うとともに、幅広い政策分野の「専門的知識」と「公務の思考力」を身に着けたい人
- (公務希望でなくても)3年生からのゼミや就活に備え、プレゼン能力を涵養させたい人
どんな学びや成長ができる?
1.様々な具体的な政策分野について、概要・論点等を理解することができる。
2.それらの政策分野において、どのような価値対⽴があるのかを理解することができる。
3.それらの価値対立について、どのように合意形成を実現しうるのかを考えることができる。
キーワード
公務、公共政策、価値対⽴、調整能力、合意形成、論理的思考⼒、傾聴力、コミュニケーション⼒
履修基準年度・担当教員
履修基準年度:2年生
担当教員(2026年度):大西 公一郎
授業計画
| 授業計画 | |
| 第1回 | オンライン授業(オンデマンド型)
講義:ガイダンス、公務員とは(総論)、公共政策とは(総論)
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| 第2回 |
講義:政策過程とは(総論)、価値対立とは(総論)
導入のディスカッション(高校無償化)
各回の授業における発表者の決定
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| 第3回 |
<ロールプレイング会議>
グループワーク:受講者を5つのグループに分け、担当教員から提⽰された社会的課題(N市のごみの有料化)に関する共通シート及び役割シートに沿ってスタンスとその理由をまとめて発表することができるよう、各グループで準備する。
発表:グループごとにスタンスとその理由を発表する。
グループワーク:全体での発表を受け、どのグループに対してどのような内容を質問するのかをグループ内で確認し、質疑応答の準備を⾏う。
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| 第4回 |
<ロールプレイング会議>
議論:前回の準備作業を踏まえ、グループ間で質疑応答を⾏う。
グループワーク:記者会⾒に向け、前回の発表の場でどのような内容の主張をし、今回の質疑応答の場で他のグループからどのような回答を引き出したのかを整理する。
発表:グループごとに記者会⾒を⾏う。
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| 第5回 |
オンライン授業(オンデマンド)
翌週に向けた導入、検討事項の趣旨の説明など
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| 第6回 |
発表・議論:福祉政策 |
| 第7回 |
オンライン授業(オンデマンド)
翌週に向けた導入、検討事項の趣旨の説明など
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| 第8回 |
発表・議論:教育政策 |
| 第9回 |
オンライン授業(オンデマンド型)
翌週に向けた導入、検討事項の趣旨の説明など
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| 第10回 |
発表・議論:エネルギー政策
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| 第11回 |
オンライン授業(オンデマンド型)
翌週に向けた導入、検討事項の趣旨の説明など
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| 第12回 |
発表・議論:ICT政策 |
| 第13回 |
オンライン授業(オンデマンド型)
翌週に向けた導入、検討事項の趣旨の説明など
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| 第14回 |
発表・議論:移民政策
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| 第15回 |
オンライン授業(オンデマンド型)
翌週に向けた導入、検討事項の趣旨の説明など |
| 第16回 |
発表・議論:外交・安全保障政策
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| 第17回 |
オンライン授業(オンデマンド型)
翌週に向けた導入、検討事項の趣旨の説明など |
| 第18回 |
発表・議論:公共政策と政府間関係
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| 第19回 |
<ネゴシエーションゲーム>
グループワーク:受講者を2つのチームに分け、担当教員から提⽰された共通シート及び役割シートに沿って、各チームで合意⽂書に盛り込むべき事項の原案を検討する。
発表・議論:交渉の相⼿⽅のチームどうしで合意⽂書に盛り込むべき事項を発表し、内容確認のために必要な範囲で質疑応答を⾏う。
グループワーク:各チームで相⼿⽅の希望に対する対応策を検討する。
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| 第20回 |
<ネゴシエーションゲーム>
議論:前回の検討作業を踏まえ、交渉の相⼿⽅のチームどうしで項⽬ごとに意⾒交換を⾏う。
グループワーク:各チームで意⾒交換を踏まえた対応策を検討し、戦略を練り直す。
議論:交渉の相⼿⽅のチームと合意⽂書の作成・締結を⾏う。
発表:交渉のチームごとに合意⽂書を発表する。
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