法学部
K.G.

地域政策演習B

地域政策演習Aに続き、地⽅⾃治体における政策形成を理解。ごみ屋敷条例による生活環境の改善など幅広い政策事例

地域政策演習Aに引き続き、この演習は、12の政策事例と取り上げ、文献購読-発表プレゼンーディスカッションを繰り返すことで、①様々な政策分野の先進事例を知ること、②それらの事例の政策形成を理解すること、③政策事例を分析するうえで重要な視点を涵養することを目的としています。
政策事例は、担当教員が「とても重要だけれども、あまり他の授業では取り上げられなそうなもの」をピックアップしています。地域政策演習Aとは異なる12の事例です。教材は、地方公務員を対象とした研修に実際に使われる教材を主としているので、「少しとっつきにくい印象もあると思いますが、一方で、確実に意味のある事例教材」とも言えます。

2025年度の事例
  1. まちづくり基本条例(伊丹市)
  2. 公民連携による社会課題の解決
  3. 犯罪被害者等の支援に関する条例(明石市)
  4. 土地の利用価値を高めることによる空き家対策(山形県鶴岡市)
  5. 屋台基本条例による地域資源を活用したにぎわいづくり(福岡市)
  6. テレワークの推進による人と仕事の誘致(北海道北見市)
  7. ワーケーションの誘致による関係人口の創出・拡大(長野県)
  8. ネット・ゲーム依存症対策条例(香川県)
  9. 新型コロナウイルス感染症の感染拡大による企業の意識・行動変容を踏まえた企業誘致(広島県)
  10. ごみ屋敷条例による生活環境の改善(大阪市)
  11. シェアリングエコノミーを活用した就業支援(群馬県桐生市)
  12. 土地利用計画・規制を通じた防災まちづくり(静岡県伊豆市)

授業の特長

こんな人におすすめ

・将来は公務員をめざしている人
・事例一般を分析する際の多角的な視点を涵養したい人

どんな学びや成長ができる?

・幅広い政策分野の多様な成功事例を知ることができます
・事例分析をするための公務の多角的な視点を涵養できます
・ディスカッション・発表プレゼンのスキルを向上できます

授業の雰囲気は?

少人数の演習クラス(ディスカッションクラス)で、特に教員だけではなく、学生と一緒につくりあげていかないと成り立たないと思うので、できるだけ、「話しやすい」「(意見を言うことが)楽しい」雰囲気をつくれるよう努めています。
学生のレベルは、その時の受講生により様々ですが、高いときは驚くほど高いです。

担当教員が語る他にはない魅力

各検討事項(ディスカッションテーマ)に対して、個々の受講生の意見はやはり少しずつ違っていて(多様であって)、どんなに難しい問でも、その総体としての意見は本当に的確だと感じます。この「他の学生の多様な視点から学ぶ」「総体としての意見の的確性」というのは、とてもいいなと個人的には感じていて、ぜひ実感してもらいたいなと思います。

キーワード

事例研究、地⽅⾃治体、 政策形成過程、 政策事例、現状分析、課題抽出、政策⽴案

履修基準年度・担当教員

履修基準年度:2年生
担当教員(2025年度):小川 大和

授業計画

  授業計画
第1回 【オリエンテーション】
・授業概要の説明 
・自己紹介
・各回の授業における発表者の決定 
・導入のディスカッション
  -地域政策とは何か、地域政策の具体例、地域特性について
第2回 【講義】
テーマ:地⽅⾃治体の仕事・組織・構造、国と地方自治体との関係、地方自治体を取り巻く環境変化等
【議論】
テーマ:未定
事例分析をするうえで重要な視点の確認
第3回 【発表】
テーマ:まちづくり基本条例(伊丹市の事例)
【議論】
全体議論:まちづくり基本条例(伊丹市の事例)
第4回 【発表】
テーマ:公民連携による社会課題の解決
【議論】
全体議論:公民連携による社会課題の解決
第5回 【発表】
テーマ:犯罪被害者等の⽀援に関する条例(明⽯市の事例)
【議論】
全体議論:犯罪被害者等の⽀援に関する条例(明⽯市の事例)
第6回 【発表】
テーマ:⼟地の利⽤価値を⾼めることによる空き家対策(⼭形県鶴岡市の事例)
【議論】
全体議論:⼟地の利⽤価値を⾼めることによる空き家対策(⼭形県鶴岡市の事例)
第7回 【発表】
テーマ:屋台基本条例による地域資源を活⽤したにぎわいづくり(福岡市の事例)
【議論】
全体議論:屋台基本条例による地域資源を活⽤したにぎわいづくり(福岡市の事例)
第8回 【発表】
テーマ:テレワークの推進による⼈と仕事の誘致(北海道北⾒市の事例)
【議論】
全体議論:テレワークの推進による⼈と仕事の誘致(北海道北⾒市の事例)
第9回 【発表】
テーマ:ワーケーションの誘致による関係⼈⼝の創出・拡⼤(⻑野県の事例)
【議論】
全体議論:ワーケーションの誘致による関係⼈⼝の創出・拡⼤(⻑野県の事例)
第10回 【発表】
テーマ:ネット・ゲーム依存症対策条例(⾹川県の事例)
【議論】
全体議論:ネット・ゲーム依存症対策条例(⾹川県の事例)
第11回 【発表】
テーマ:新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤による企業の意識・⾏動変容を踏まえた企業誘致(広島県の事例)
【議論】
全体議論:新型コロナウイルス感染症の感染拡⼤による企業の意識・⾏動変容を踏まえた企業誘致(広島県の事例)
第12回 【発表】
テーマ:ごみ屋敷条例による⽣活環境の改善(⼤阪市の事例)
【議論】
全体議論:ごみ屋敷条例による⽣活環境の改善(⼤阪市の事例)
第13回 【発表】
テーマ:ごみ屋敷条例による⽣活環境の改善(⼤阪市の事例)
【議論】
全体議論:ごみ屋敷条例による⽣活環境の改善(⼤阪市の事例)
第14回 【発表】
テーマ:⼟地利⽤計画・規制を通じた防災まちづくり(静岡県伊⾖市の事例)
【議論】
全体議論:⼟地利⽤計画・規制を通じた防災まちづくり(静岡県伊⾖市の事例)

ここまで読んだあなたへのメッセージ

ディスカッションの検討事項はこちらが示しますが、クラスの状況等によって調整しています。問に対して的確な回答をもらえると、嬉しくて、さらにレベルを上げた問を設定したくなります。それに対して、どのような問をもらえるか、とても楽しみにしています。それに応えてくれる方をぜひ募集させていただきます。
いつも授業前に念じていることがあります(笑)。それは、受講生に対して少しでも前向きなインパクトを提供できる可能性が少しでもあるのであれば、どのような状況でも(仮に受講生が一人で居眠りをしていても)、丁寧に真心を込めて、全力を尽くして授業を提供するということです。受講生の皆さまに、履修してよかったと思ってもらえるよう、必要な能力をもっと引き上げられるよう、楽しんでもらえるよう、自分なりに努力していきたいと思います。
もしよければ、この授業でご一緒させていただければ幸いです!