法学部
K.G.

主な授業の紹介

基本演習

基本演習は秋学期に開講され、春学期に身に付けたスタディスキルを応用・発展させることで、法学・政治学を深く学ぶための方法を習得することを目標としています。授業では、法学・政治学に関する身近なテーマを題材として、プレゼンテーションやディベート、ディスカッションなどを取り入れながら、「深く学ぶ」ことにチャレンジします。様々な社会問題と法学・政治学との関わりの考察を通じて、法学・政治学的思考力を養います。

スタディスキル演習

法学部では、1年から4年まで少人数制の演習を数多く取り入れています。1年生全員が履修する「スタディスキル演習」では、全クラス共通のカリキュラムのもと、演習形式で法学・政治学を学ぶために必要な“読む”“聞く”“書く”“話す”力を身につけます。その集大成となるのが中央講堂に約700名が集まって行われる「スピーチコンテスト」。各クラスの代表14名が「法学部でどのように学んでいくのか」というテーマに沿って聴衆の前でスピーチを行い、グランプリを競います。

専門導入演習

1年生で身に付けた基礎的専門性をさらに発展させ、法学・政治学の多種多様な学びへの一歩を踏み出します。担当教員の専門性を生かしたバリエーションに富んだ授業が準備されており、自身の興味・関心に応じた専門分野の授業を選択することができます。共通のテーマに関心のある仲間とともに、法学・政治学を学ぶ楽しさを感じながら、ディスカッションやプレゼンテーションを交えた主体的な学習により、専門性を深めます。

ジェンダーと法

社会に根強く残る性差別の現状を認識し、ジェンダー的視点から法学的諸問題を学修。人権尊重と共生の社会構築のために必要なことを、日本と国際社会を比較しながら考察します。

労働法概論

社会保険労務士が実務家の視点から講義を行い、労働問題の現状と法的解決の実際について解説。アルバイト先や卒業後の勤務先での労働問題解決に必要な基礎知識を修得します。

地域政策入門

人口減少と地方分権や地方創生など地域の活性化が求められるなかで、地域の問題を考え・地域で活動する人材を育成するために設けられた経済学部・法学部連携コースの入門科目。

メディアと政治

マスメディアの第一線で活躍中の実務家を講師に招き、政治とメディアの関係性、メディアの在り方を検討。メディアリテラシー(メディアを読み解く力)の重要性を理解します。

司法書士による法律実務入門

民法・会社法等が社会生活の中でどのように機能しているのか、どのように制度化されているのか、それらに対し実務家である司法書士がかかわり担う役割を実例から学びます。現役の司法書士が担当します。

 

模擬裁判演習

架空の刑事事件を題材にして、受講生が協力し合いながら、捜査段階における証拠・資料収集や書類作成に取り組み、その後の公判段階では裁判官・検察官・弁護人・証人・被告人としてロールプレイを行います。模擬法廷教室で行われる模擬裁判は、本物さながらの臨場感を味わうことができます。一連の公判活動を体験することで、裁判のしくみや法曹の役割、刑事手続についての理解を深め、論理的な思考力、周囲との協働力、主体性などを養います。

人文演習

私たちの生活にあたりまえに存在する法律と政治。この法律と政治は、人間が集団で生きていくうえで必要不可欠なものとして創り出し、発展させてきました。人文演習では、法律と政治を創造した「人間」に焦点を当てて、「人間とは何か」を探究します。言語、哲学、思想、映像、宗教、歴史・・・人間が生み出してきた文化をトピックに取り上げ、受講生同士で意見を交わしながら双方向型の授業によって、人間の本質理解を通して教養を高めます。

コース実践演習

コース別に開講される「コース実践演習」は、特色あるコースの専門分野に関連する実務家(弁護士、税理士、社会保険労務士、公務員、企業の法務部門担当者、ジャーナリストなど)が授業を担当します。これまで培ってきた法学・政治学の知識を、実社会でどのように活用できるのかを少人数での演習形式で学修します。

研究演習Ⅰ

研究演習は「法学(法律学科生向け)」「政治学(政治学科生向け)」「法政文化(両学科生向け)」の3分野が開講されます。自身が深く追究したい専門分野に精通する教員の指導の下で、専門的分析や研究手法のレクチャーを受けながら、主体的に学びます。1・2年生で培った専門性を実社会で生じる問題・課題と結び付け、独自の研究テーマに設定し、解決の方策について、同じゼミの仲間と議論を交えながら考えます。ゼミでの活動は、互いに刺激を受け、ともに高め合う仲間との絆を形成する場ともなります。

研究演習Ⅱ

3年生の研究演習Ⅰから引き続き、自身が取り組む研究テーマの結論を導き出します。研究を進める過程においては、同じゼミに所属する仲間との意見交換や指導教員からのアドバイスを受けながら、高い専門知識の修得のみならず、論理的な思考力、課題を発見して解決する力、周囲を納得させる伝達力、豊かな人間関係を築く調整力が磨かれます。研究演習を通して培われる力は、社会に出て活躍するための土台となり、仲間たちと学び合った経験は生涯の財産となります。