人間福祉学部
K.G.

3学科共通専門教育科目

人間福祉学部では、どの学科でどんな専門的知識や技能を学ぶにあたっても、学生が共通して「3つのC」を身につけることをめざしています。特に「3つのC」の獲得の土台となる科目を「3学科共通専門科目」として開講し、目的意識をもった学際的な学びを推進します。

共通専門科目(抜粋)

人間多様性論

社会の中で生まれる差別、抑圧、多文化主義などについて知識を深めます。マイノリティに焦点を当て、社会の多様性を理解し、自分自身の価値観だけがすべてではないことを認識することで、人間福祉を実践するうえでの基礎的な考え方を身につけます。

社会問題論

資本主義システムは転換期にあり、地域社会や家族も変容する現代で、福祉や雇用、社会的排除の社会問題の本質を考察します。グローバルな視点から、日本と世界の貧困・格差社会に対する問題意識も高めていきます。

 

人間福祉グローバル演習E

コロンビアでは、不安定な社会情勢が貧困や格差などの社会問題を引き起こしています。特に、内戦が終結したことにより今後ますます必要となってくる青少年教育や地域の安全、人権保護に関する問題は、発展途上国であるコロンビアならではの課題といえます。この授業では実際に現地へ赴き、これらの課題を解決するために実施されている革新的な取り組みの現状を視察。アンティオキア大学の教員や学生たち、現場で活動する人々との交流を通して幅広く学びます。
※新型コロナウイルス感染症の影響で海外渡航が困難な場合は不開講になります。

人間福祉海外フィールドスタディⅠ

海外での実習に備え、基礎知識を身につけ、具体的イメージを描く

海外でフィールドスタディを行うための基礎知識を身につけます。また、その国の人口や社会情勢、経済状況、教育環境などについてリサーチし、クラス内で発表を行い、フィールドスタディの具体的なイメージを描きます。 ​

学科融合型の学び

学生が学科の枠を越えて興味のある科目を履修することができるよう、3学科の学びが連携しています。一つの分野を深化していくと同時に、他分野の視点・知識も積極的に吸収できる環境が整っています。場合によっては、学科を越えたゼミ履修が可能です。

社会福祉学科×人間科学科

これからの社会福祉にはスピリチュアリティの視点が欠かせない。

真の意味での豊かさとは、単に物質的・精神的豊かさだけではなく、「何のために生きるのか」という人間の根源的な問いかけ(スピリチュアリティ)が満たされることが不可欠です。重度の障害者、こころの病を持った人、高齢者など、どのような立場の人に対しても、スピリチュアルな痛みをとらえる視点がこれからの社会福祉に求められています。そこから、どんな具体的支援が必要かが見えてくるのです。

社会起業学科×社会福祉学科

高齢化による社会問題にも新ビジネス発想で応え、グローカルに解決する。

ホームレスの高齢者に生活保護申請の支援と住宅提供をしている企業や、不登校児童や子どもたちにキャンプ事業を展開しているNPO法人、介護の必要な高齢者や障害者向けにデイサービスを経営している民間事業など、社会問題に貢献するビジネスは数多く存在します。社会福祉のニーズを社会起業の発想で解決するための社会的ビジネスモデルを創出していきましょう。

人間科学科×社会起業学科

健康を追求する心理と行動を知り、スポーツもレクリエーションも起業に繋げる。

プロ野球やJリーグは成功したスポーツビジネスの実例と言えるでしょう。スポーツをイベントとして成功させるには、スポーツ文化の振興が必要です。キャンプ、トレッキングやダンス、ゲームなどのレクリエーションにも、健康ビジネスとしての需要が高まる時代において、国内外を問わず新たなサービスの開拓に挑戦していくことが求められています。

学科横断型のゼミ(研究演習)

3学科の学生が混合のゼミです。各学科で学んだそれぞれの分野の知識や、学科横断型実践教育科目で得た新たな視点を各自が提供しながらゼミを運営していきます。異なる前提知識、バックグラウンドを持った者同士が様々なテーマに関して議論を重ね、発表し、ともに学び合っていくなかで、新たな疑問を投げかけ、ものごとを多角的に分析する能力を養います。