[ 人間福祉学部 ]小林 亮哉(こばやし りょうや)助教

教員紹介 森藤ちひろ先生

■研究分野のキーワード
 理論言語学、史的統語論、倒置

研究内容

 私は生成文法という理論言語学を専門としています。生成文法とは、独自の言語理論を用いて、人間に固有の能力である「言語」の仕組みを解明することを主目的としています。私はこれまでに、生成文法理論を用いて、英語における様々な倒置(語順の逆転)構文(引用句倒置、場所句倒置、主語・補語倒置、So/Neither倒置)の構造構築について研究してきました。その他に、倒置構文の特性をその歴史的発達の側面から明らかにする研究にも取り組んでいます。言語コーパスというデータベースを使用し、ある構文における初期英語から現代英語までの言語データを収集し分析することによって、その発達の全体像の解明を試みています。そうすることで、現代英語における特定の構文の特異的な振る舞いに対する疑問への答えが得られる可能性があります。加えて、言語事実から明らかとなった言語の変化に対しても生成文法理論を用いて説明することを試みています。