河鰭ゼミ(人間科学科)

[ 編集者:人間福祉学部・人間福祉研究科 2017年11月2日 更新  ]

かわばた かずひこ

【担当教員】
河鰭 一彦(かわばた かずひこ)

研究テーマ

ヒトが身体運動をおこなう際に発現する各種パラメーターの生理学的および力学的手法をもちいた測定と解析

研究内容

 身体運動を負荷されたヒトは、定常状態とは異なる生体反応を発現します。例えば、速歩や走りをおこなえば心拍数は上昇し、呼吸数は上がり、体温は上昇します。体内では、筋中や血中の乳酸値が上昇し、血糖値が変化しています。このような生体の理(ことわり)を学問の対象とするのが生理学であり、身体運動に関する生理学分野は運動生理学です。一方、身体運動を力学的にとらえ、目的に最適な運動技術を科学的に記述することや生体(骨、筋、皮膚)の強度を力学的にとらえる分野がバイオメカニクス(Biomechanics:生体力学)になります。両分野とも身体運動にともなって変化し、測定可能なパラメーターの収集が重要です。担当者はヒトの身体運動を生理学的手法と力学的手法をもちいて測定、実験、解析等一連の研究を続けてきました。一例として「激運動中の血中乳酸動態」や「音響工学的手法を用いた骨強度測定」「柔道受け身時の頭頚部動揺」があげられます。
 近年、宇宙開発に関する記事がメディアを賑わしています。宇宙開発は現代の科学技術の粋を集めたものであることから、機器や設備などハード的な面が強調されがちですが、ここで述べた身体運動や骨・筋に関する問題は宇宙開発における最先端のトピックスであり、普遍的なテーマといえます。学生の皆さんは身体運動と宇宙がつながることにピンとこないかもしれませんが、原始的な運動と最先端の宇宙開発に密接な繋がりがあることを胸にしまいながら、小さな矜持を持って担当者は研究を進めています。もちろん演習Ⅰではこのあたりの話題も教授することになります。
 研究の対象は当初、競技者が主でしたが、現在は幼児から高齢者、身体運動に制限のある方々等も視野に入れながらの研究指向になっています。研究対象が広がったことにより、担当者の演習受講学生が活動できるフィールドを広げることにもなり、結果的に演習の活性化につながっています。

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