澤田ゼミ(社会起業学科)

[ 編集者:人間福祉学部・人間福祉研究科 2017年11月2日 更新  ]

さわだ ゆきこ

【担当教員】
澤田 有希子(さわだ ゆきこ)

研究テーマ

 ジェンダーの視点から社会福祉を考える

研究内容

 私たちが生きる現代社会には、さまざまな社会問題(貧困、差別、高齢者介護、子ども子育て、少子化、家族問題、障がい者、DV、性、売買春、LGBTQ など)があります。こうした社会問題と向き合い、課題解決を考えるためには、ジェンダーの視点からの理解が不可欠ではないかと考えています。その中でも、私は以下のようなケア労働の問題を取り上げて研究してきました。
 介護保険制度施行以降、ケア労働の分野には男性の参入が進み、近年では「介護男子」にも注目が集まっていますが、未だにケア労働者の 8 割は女性が占めています。伝統的にケアを女性の役割と固定化するジェンダーバイアスによって、介護はフォーマルにもインフォーマルにも女性が担う労働とされてきました。結果的にはそのために、非正規雇用や低賃金が許容され、高い離職率が維持されてきたという側面があります。高齢者によりよい支援を提供するためには、支援者自身が労働者として充実した就労を継続できることが必要であり、職場組織はケア労働者を女性職として使い捨てにすることなく、人材を適切に育成することが大切ではないでしょうか。そのため、ケア労働とは何か、ケア労働者はどのようなキャリアを求め、何をストレスと感じているのか、燃えつきや離職を防止するためにはどのような支援が効果的なのか、職場組織はどのような人的資源管理をすればいいのか、という課題を考えるために、私は多くのケアワーカーを対象にアンケート調査やインタビュー調査を行ってきました。また、実際に、研究の成果をもとに、ケアワーカーやソーシャルワーカーを対象とした燃えつき予防研修などの支援者支援の取り組みも実施してきました。
 ゼミでは、このようなケア労働に限らず、学生自身が問題意識を有する課題について取り上げて、ジェンダーの視点から問題を検討していきたいと考えています。

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