坂本 優一郎 教授

イギリスを中心とする西欧近世・近代史、社会、経済史
近世・近代のイギリス社会史・経済史を中心に研究しています。とくに関心を寄せているのは、お金と社会との関係です。当時、最も多額の資金が必要とされたのは、国家による戦争という行為です。戦費を必要とした国家がいかに社会にいる人びとから資金を調達し、歴史をどのように動かしていったのか。「投資社会」という概念を手掛かりに研究を進めています。
「投資社会」の実態に迫るために、政治史・社会史・文化史・経済史の手法を総動員することで、人びとが国家を信用し、さまざまな組織体が発行する「証券」へ自己の資金を投じてゆく「投資社会」の歴史的な展開が明らかにされるはずです。