佐藤 達郎 教授

漢から六朝時代を中心とする古代中国の官僚制
前漢と後漢、紀元前202年から紀元後220年までの統一帝国時代に、皇帝制度、官僚制など中華帝国の基本的枠組みはほぼ出来上がります。この時代の官僚制がどのような構造を持ち、どのような仕組みで運営されていたかを解明することが私の第一の研究テーマです。
制度を背後で支える理念は、当時の思想・文化史上の潮流と深く関わり合っています。秦帝国の体制をほぼそのまま受け継いだ漢帝国は、儒教を統治の基本精神として採用しつつ、その体制をどのように儒教の理念に合致させていき、中国古典文化の担い手たる文人官僚層を形成していくか。そういった観点のもと研究を進めています。