文学部
K.G.

濱田 琢司 教授

文化地理学、地域・民俗文化、工芸と手仕事

現在の日本における地域の文化や民俗の多くは、大正から昭和初期にかけて見られたさまざまな動き、例えば、民俗学や民具学などの学術的な動きや、民芸運動や郷土玩具趣味のような文化的・趣味的な動き、農民美術運動などの社会運動的要素を持った動きなどのなかで、価値あるものとして位置づけられ、その文化的価値を継承したものとなっています。

私の研究は、伝統的とされる手工芸(とくに陶芸)を事例として、こうした文化の価値付けと、その地域への影響の検討です。また、無形文化財のような制度的な枠組み、民俗学・民芸ブームなど観光/メディアに関わる事象、ファッションと伝統との関わりなどについても研究しています。