下原 美保 教授

日本絵画、近世やまと絵、住吉派
私の研究分野は江戸絵画です。特に伝統的な絵画であるやまと絵に興味をもち、幕府の庇護を受けて活躍した住吉派に注目しています。この流派は、長い間、忘れ去られていましたが、正統派でありながらも、大胆でドラマティックな、時にマンガのような人物描写が、近年、評価されつつあります。
現在の研究テーマは二つ。一つ目は「作品や作家の評価はどのように決められるのか」。その理由が解明されれば、住吉派のように忘れ去られた作家たちに、再び光を当てることができるからです。二つ目は「19世紀に形成された海外の日本美術コレクションがどのような目的で収集され、どのように評価されてきたのか」です。