横内 一雄 教授

イギリス小説、戯作精神、文に遊ぶ
18世紀~20世紀のイギリス小説を中心に研究しています。主な研究対象は、19世紀の作家ウィリアム・メイクピース・サッカリーと20世紀の作家ジェイムズ・ジョイス。サッカリーは主に19世紀初頭の中上流社会を舞台に、戯作精神あふれる洒脱かつ諧謔的な作風で知られます。ジョイスはアイルランドの首都ダブリンを舞台に、卑俗かつ徹底的なリアリズムと周到な言語実験を試みて現代文学を切り拓いた作家です。
どちらも爛熟した社会において、いかに世間の経済原則や行動規範から逃れ、自由な文化的創造を紡いでいくかを追求した作家。その〈文に遊ぶ〉姿に学びたいと思っています。