山本 圭子 教授

言語、英語史、意味変化
英単語のloveとbelieveは、歴史を遡れば、一つの単語でした。現代英語でこの二語は全く形が違っているだけに意外な印象があるかもしれませんが、これは長い史的言語研究の成果のほんの一部に過ぎません。言語史は意外性の宝庫です。一見互いに関係なさそうな事柄が単一の源だったといった言語の変化の仕組みが明らかになります。
古い時代の英語の文法は現代英語からは想像もつかないような意外な姿をしています。日本語の現代語と古語の違いよりも遥かに大きな差があります。「なぜ、どのようにして」現代の姿まで辿り着いたのか。この問に答えることが研究の目的です。