西山 けい子 教授

アメリカ文学、エドガー・アラン・ポー、批評理論
19世紀前半に活躍したアメリカの作家エドガー・アラン・ポーの作品を研究しています。ポーはゴシック小説や探偵小説、SF 小説、都市小説などさまざまなジャンルの作品を書いていますが、特に関心があるのは、意識の限界体験や恐怖や分身のテーマです。
また、子ども時代の記憶にみられるような、自己と他者の境界がなくなってしまう溶解体験や、言葉を越えた他者との出会いの体験なども同種の枠組みでとらえています。小説や映画におけるそれらの表現に接近するため、現代批評理論における精神分析や哲学の知見をとり入れています。