中谷 功治 教授

ビザンツ帝国、リキア遺跡調査、テマ制
ビザンツ帝国、別名東ローマ帝国の歴史を専門に研究しています。とくに7世紀に地中海世界にイスラームが進出した後の政治や社会が中心です。当時小アジアを中心に防衛を担当したテマ軍団は、しばしば反乱を起こして皇帝位を奪い取りました。国家を守るはずのテマ軍団が反乱の担い手でもあるとはどういうことなのか。危機の時期にあって、テマが果たした役割を多面的に理解する必要があります。
1991~2002年、小アジア南東部リキア地方(トルコ)の初期キリスト教遺跡(聖ニコラオス=サンタクロース関連)の発掘調査に参加しました。2012年から同じリキア地方の別の遺跡の調査に参加して、これまでの知見と経験を生かしたいと思っています。