文学部
K.G.

星山 健 教授

平安文学、物語、引用

『源氏物語』を中心とする王朝物語の研究を行っています。今でこそ、「世界に誇る日本の古典」などと称揚される『源氏物語』ですが、当時は物語などサブカルチャーにすぎませんでした。そして、サブカルチャーであったからこそ描くことが出来た世界があります。

光源氏をめぐるさまざまな恋愛模様を描く中において、この物語は結局何を伝えたかったのでしょうか。また、その流れを汲む平安後期の物語は、『源氏物語』の圧倒的な存在感に押しつぶされそうになりながらも、それに抗う苦闘の中で、新たにどのような世界観を描き出そうとしたのでしょうか。一緒に読み解いていきましょう。