東浦 弘樹 教授

20世紀フランス文学、小説の技法、精神分析の応用
20世紀フランス文学、とくに『異邦人』の作者として有名なアルベール・カミュの作品を研究しています。カミュはよく実存主義の作家としてサルトルと並び称されますが、彼の作品の魅力は、哲学的政治的思想よりも、むしろそのたぐいまれな感性や文体にあると思われます。そこで私は「幸福の追求」というきわめて人間的な観点から、カミュの小説、戯曲を再検討してみたいと思っています。
そのほか、20世紀小説の新しい語りの技法の試み、小説研究への精神分析の応用にも興味をもっています。