文学部
K.G.

高岡 裕之 教授

20世紀、社会史、都市社会

第一次世界大戦期から高度経済成長期にかけての社会と文化を対象に研究を進めています。日本では第二次世界大戦の敗戦までを「戦前」=「近代」、第二次世界大戦後を「戦後」=「現代」として二分する思考が広く存在しています。しかし、近年の「構造改革」をめぐる議論では、「戦後日本」のあり方のみならず、20世紀的な考え方そのものが問題となっています。

こうした現代社会の動きを的確に読み解くためには、「戦前」「戦後」という枠組みを超えて20世紀の歴史を全体的に捉えることが必要だと考えています。また、政治や経済以外に、「都市化」や「大衆文化」といった人々の日常生活に着目し、「社会史」的方法を模索しながら上記の課題に迫っています。