文学部
K.G.

一言 英文 教授

比較文化心理学、ウェル・ビーイング、文化自己観、社会的感情

人間にとって文化とは、魚にとっての水の如く、普段はその存在が見えにくいものです。水中で生活することで魚はエラを手に入れましたが、では、文化の中で生活する人間は、どうでしょうか。私達の心を取り巻く文化は、歴史が残した生き方であり、人々が伝え交わす物事の意味であり、生活を彩る生きがいの源泉だと私は考えています。

私の専門である「比較文化心理学」や「文化心理学」と呼ばれる社会心理学の応用領域では、文化の異なる人々が、互いにどのような心を持ち、どのような世界を生きているのかを、実証心理学的な手法を援用して解き明かします。私の学術的な関心は、心がどれほど深く文化によって形成されているか、心にとって本質的な多様性とは何かなどになります。