文学部
K.G.

花木 宏直 教授

村落地理学、グローバリゼーション、近代

日本の農林水産業や農山漁村は、近代に大きな変化がみられました。たとえば、住民が海外へ移住し、彼らを介して商品作物を海外へ輸出することで、生産活動が拡大しました。一方、日本の野菜・果実の多くは近代に導入された外来種であることや、近代より海外産の米や豆類などが庶民の日常食として普及していた点も注目されます。

つまり、日本の農林水産業や農山漁村の特性を、閉鎖的空間での内発的発展ではなく、近代のグローバリゼーションの文脈に位置づけ捉えていく必要があります。私は、このような視角から、近代日本の農林水産業や農山漁村の特性および変容過程について実証的研究を進めています。