高橋 厚 准教授

中世哲学、自然哲学史、知識の歴史
哲学は、単に〈常識を疑う〉のではなく、「人間」「世界」「自然」といった基礎的概念をとらえ直しながら、私たちの現実のあり方を原理的に考察することを課題としています。例えば、人間という言葉にしても、人工知能や医療の技術的進化に伴って、人間と人間ならざるものの境界は変化しつつあります。当然そのような問題を考えるためには、他の分野の専門家との協働も今後はよりいっそう必要になるでしょう。
私自身は、古代から初期近代までの自然哲学の歴史を研究することで、現代の世界像がどのような過程をへて成立したのかを明らかにしようと試みています。