文学部
K.G.

久米 暁 教授

認識論、メタ倫理学、言語哲学

「どの科学理論が正しいか」、「何が道徳的に許されないことか」、「人はどう生きるべきか」と問われたとき、第一の問いには科学的探究によって客観的な答えを出すことができ、第二の問いには文化や時代に相対的にしか答えることができず、第三の問いについては、それぞれの主観的に決めればよい、あるいは、そもそも答えなどないと考えるのが、現代の一般的思潮だと思われます。

しかし、すべての問いに対して、多元的・主観的な答えしかありえないのかもしれませんし、逆に、ある程度に普遍的で堅固な解答が追究できるのかもしれません。科学・道徳・人生について、探究が可能か、客観的主張がありうるか、を考察することが私の主な研究課題です。