文学研究科2年生 木村 遥 さん

[ 編集者:文学部・文学研究科        2018年7月2日   更新  ]

ハーディ・ガーディという楽器の面白さ

木村 遥 さん

【名前】木村 遥(キムラ ハルカ)
【専攻】文学研究科 文化歴史学専攻
【領域】美学芸術学領域
【演習担当者】小石かつら 准教授

音楽学に興味があり、美学芸術学専修へ

Q. 美学芸術学専修に入学された動機を教えてください。

幼少期からクラシック・バレエを習っていたことや、中学・高校の部活動(オーケストラ部)でヴァイオリンを演奏していたこともあり、音楽や楽器に関心がありました。
高校三年生の頃、関西学院大学の教員紹介冊子から音楽について学べることを知り、美学芸術学専修に入学しました。

Q. なぜ、大学院への進学を考えましたか。

美学芸術学の先生方の影響が大きいです。「音楽が好き」という気持ちも大学生活を通して再認識しましたし、一度しかない人生を、自分の関心を追究して過ごしたいと考え、大学院進学を決意しました。

ハーディ・ガーディという楽器の面白さ

Q. 今打ち込んでいることについて教えてください。

ハーディ・ガーディ1

私は今、ハーディ・ガーディという楽器を中心に研究しています。この楽器は少なくとも10世紀には存在し、ヨーロッパを中心に広く演奏されてきました。しかし今となっては、日本をはじめ海外でもあまり知られておらず、入手も困難です。私は楽器研究において実物にふれることは非常に重要だと考えているので、自分で実際に楽器を製作しました。これにより構造を詳細に把握することができ、従来の構造の問題点に気付くこともできました。今後はそれをふまえた改良型の製作にも取り組む予定です。

Q. 今打ち込んでいることについてやりがいや面白さについて教えてください。

ハーディ・ガーディ2

この楽器は元来教会音楽で用いられていたのですが、次第に社会的地位の低い人々にも演奏されるようになりました。18世紀になるとフランス宮廷で流行し、上流階級の人々に演奏されましたが、フランス革命によって貴族階級が無くなったことによって、『高貴な身分の人が演奏する楽器』という一側面を失うこととなりました。現在はフランスの民俗楽器として扱われています。このような評価の多様性が、ハーディ・ガーディという楽器の面白さだと感じています。

文学部に入ってよかったこと。そして、これからのこと。

Q. 文学部(文学研究科)に入ってよかったことを教えてください。

文学部・文学研究科のなかでも美学芸術学領域では、美術、工芸、映像、演劇、音楽といった諸芸術を幅広く学ぶことが可能です。他大学では分野ごとに研究室が分かれていることがほとんどですが、関学の美学芸術学では、一つの芸術分野にとらわれない幅広い視野を得ることができます。
また、美学芸術学領域では先生との距離感が特に近く、指導に熱心な先生が多いのも特長で、学ぶ上で最良の環境だと思いました。

Q. 今後の目標について教えてください。

海外では楽器をはじめとする音楽関連の物的資料などを展示教育する音楽博物館が普及しており、人々が音楽を学ぶ場、あるいは研究する場が設けられています。
それに対して日本では、音楽博物館の数は近年増加傾向にあるものの、いまだ少数にとどまっています。
日本において音楽学という研究領域の重要性を周知するためにも音楽博物館の普及あるいはそれに代わる環境を整え、「音楽学」という学問に貢献する研究者になることが目標です。

Q.最後に文学部・文学研究科をめざす方へメッセージをお願いします。

私は、人文学はあらゆるもののかけ橋となり得る学問だと考えています。
しかしそれは、人文学の域にとどまらない幅広い知識があってこそだと思います。
関学の文学部・文学研究科は、そういった地力を養うのに最良の環境だと感じています。