留学体験記

[ 編集者:文学部・文学研究科 2019年4月4日 更新 ]

 関西学院大学では、在学中に外国の大学に1年間、あるいは半年間留学できる交換留学制度があります。ドイツの大学ではアウグスブルク大学やエアランゲン・ニュルンベルク大学など9校と学生交換協定を結んでおり、ドイツ文学ドイツ語学専修からも毎年、交換留学生としてドイツに留学している学生がいます。
 このページではドイツに留学した学生の体験談を紹介します。

ドイツに、外国に、興味のあるみなさんへ

留学体験記

関西学院大学文学部ドイツ文学ドイツ語学専修
松井志穂
2013年3月~2014年3月 
エアランゲン=ニュルンベルク大学
交換留学

はじめに

留学体験記

 大学生になると、第二外国語や海外旅行など、外国との距離が少し縮まったと感じる人が多いのではないでしょうか。
 『留学を目指すみなさんへ』と書かなかったのには理由があります。私自身、入学時には海外旅行の経験もなく、「留学」が念頭になかったからです。しかし、ドイツ文学・文化に関心があって入学し、学び始めてから、生きたドイツ語に触れたい!本物のドイツを知りたい!と留学を志すようになりました。

学生寮

 留学生は寮に住みますが、留学生専用の寮はありません。私の寮の同じ階には、他にドイツ人10人と留学生1人が住み、計12人の共用キッチンがありました。楽しかったと同時に、言語や異文化理解の点でも得たものが大きいです。
 ※寮のタイプは選択可能。

大学

1、ドイツ語コース

 ドイツ語学習者のためのレベル別の授業。母語の異なる学生たちが、ドイツ語上達という共通の目標のもと切磋琢磨し、互いへの理解も深めていきます。ポーランド、ハンガリー、スペイン、イタリア、トルコ、韓国、中国、台湾、ブラジル、アルゼンチン、アメリカなどからの大切な友人と出会いました。

2、専門授業

 留学生の枠にとらわれず、一般学生のための授業も、担当教員への相談次第で受講が可能です。私は兼ねてから昔話や児童・青少年文学を研究テーマに考えていたので、エアランゲンでドイツ文学の授業、ニュルンベルクで文学に関連する教育学の授業、いずれもゼミ形式のものにいくつか出ていました。うち一つでは単位取得を目指し、プレゼンと論文提出の末に取得が叶いました。

 ドイツのゼミにおける学生同士の白熱した議論は、話に聞いていたものの、初めてその場に居合わせたときには圧倒されました。ついていけずに挫けそうになる日もありましたが、なるほど面白いと思えた瞬間の喜びや、論文完成の達成感は、ひとしおです。ご指導くださった教授、助けてくれた周囲の学生たちに、感謝の気持ちでいっぱいです。

3、日本学の学生との交流

 留学先選びで焦点ともなる日本学科の有無。エアランゲン=ニュルンベルク大学にはあります。日本学専攻のドイツの学生と日本人留学生の交流がさかんで、参加自由の飲み会が毎週あったり、ペアで互いの言語学習をサポートし合う「タンデム学習」ができたりします。ここで知り合う友人とは、留学後も日独両国で再会のチャンスが多く、関係を続けやすいです。

 ※逆に、〈日本学科を有する=日本の協定校が多い=日本人留学生が比較的多い〉というデメリットがあるため、日本人で固まらない意志が必要になり、選択は人それぞれです。

趣味

 趣味の管楽器オーボエを持参し、エアランゲンでオーケストラに入りました。現地の仲間とクラシック音楽に向き合えたことは、私の財産です。印象的だったのが、〈言語〉と〈非言語〉、一見相反する2種類のコミュニケーションです。ネイティブのドイツ語の指示や会話に、音楽用語と方言が加わる環境に身を置き、ドイツ語を聞く・話す機会が増えました。

 一方で、音や呼吸、アイコンタクトなど、言葉を介さない意思疎通も欠かせないものでした。2種類の両立が、絆と成功に繋がることを実感しました。
音楽に限らず、スポーツ、料理、何にでも通ずる話なのではないでしょうか。

旅行

 週末や長期休暇、さまざまな所を旅行しました。鉄道網が発達したニュルンベルクからは国内を回りやすく、ヨーロッパの中央部に位置するドイツからは隣国に行きやすく、地の利を得ています。知らない土地を自力で訪ね、人・まち・自然に触れ、文化・歴史を知る、貴重な体験です。

 特に田舎を旅すると、アクセスの悪さや英語表記のなさのおかげで鍛えられ、地元の人との一期一会が思い出になります。日本からではルートに入れにくい所にまで行けるのは、ドイツ在住中の特権ともいえるでしょう。

おわりに

 現地での実生活を通して学び取れるものは多いです。不安はつきものでも、私も決して一人で乗り越えたわけではありません。ドイツと日本、双方のたくさんの人に支えられて、留学を終えることができました。
 思い立ったが吉日。一歩踏み出す勇気を持てば、何かが変わるかもしれません。

○ドイツに、外国に、興味のある人へ・・・
気軽に関学の「国際教育・協力センター(CIEC)」に足を運んでみてください。

○留学を控えている人へ・・・
向こうで何がしたいのか、帰国後どう活かしたいのかを考え、充実した留学生活を楽しんでください。応援しています。

○留学を終えた人、留学したいけれど叶わなかった人へ・・・
一息ついたら、また次の目標を見つけて前に進んでください。留学が全てではないはずです。関学で実りある学生生活を送れますように!

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