ご挨拶

[ 編集者:文学部・文学研究科        2018年6月8日   更新  ]

日本文学と日本語学を学ぶ 日本文学と日本語学で学ぶ

日本文学日本語学専修

皆さんが今まで親しんできた高校国語教科書には、夏目漱石作『こころ』や『源氏物語』など、数多くの日本文学が掲載されています。ですから、「すでに学んできた分野をわざわざ大学で勉強する意味があるのか!?」、そんな疑問を感じる人もいることでしょう。

 大学で研究する日本文学は、もちろん高校国語の単純な繰り返しなどではありません。学生一人ひとりに課せられるのは、ある作品の新しい味わい方を提唱し、それがいかに魅力的であるか、また、そのように味わうことがいかに妥当であるかを実証すること、いわば「作品の新規プロデュース」といったところでしょうか。まだ誰も気づいていない斬新な解釈を確かな形にしていくのは、なかなか大変な作業です。せっかく思いついたアイディアが結局は二番煎じだったり、オリジナリティをねらいすぎて独りよがりになったりすることも、時にはあります。けれど、つまづきを経験していくにつれて、豊かな感性や、情報収集能力、思考力などが磨かれていくはずです。作品の新しい読み方を確立する過程は、じつは研究を行う人間の頭脳のはたらきを鍛えてくれるものでもあるのです。

日本文学日本語学専修

日本語を研究する場合も、その点において大きな違いはありません。ふだん何気なく使っている日本語ですが、なぜ現在見られる形式・用法をもつに至ったのか、それらにはどういった広がりがあるのかなど、さまざまな課題に取り組んでいくうちに観察力や分析力が培われていくことになるでしょう。しかも、日本語表現に対する鋭敏さを高めることは、将来の進路が何であれ、私たちにとって一生の財産になるはずです。

 自分や他の人々の知的好奇心を満足させると同時に、自らの知的活動の能力を磨き上げることができる――それがこの専修で学ぶことの利点です。古典の世界に分け入るか、現代小説を読み解くか、日本語の奥深さに触れるか、ルートを選ぶのは皆さん自身です。