ご挨拶

[ 編集者:文学部・文学研究科        2018年6月8日   更新  ]

地理学地域文化学とは何でしょうか。ひとまずは「地理学」と「地域文化学」に分けてみましょう。
 
 地理学については「地理」という教科から連想されるように,地図や統計などを利用しながら世界の様々な自然や産業,文化を学んでいく分野だと言えます。私たちの専修では,人文地理学の立場から,文化や社会といった人文現象を扱っています(自然地理学には重点を置いていません)。高校で地理を学んでいなくても大丈夫です。ただし,好奇心があることは前提条件となりますし,関心がある場所があれば,そこへ足を運んで確認するという行動力も欲しいところです。都道府県名のような最低限の基礎的知識はもちろん必要です。
 
 次の地域文化学については,私たちの専修の文化・社会志向と結びついています。地域文化学とは,1つの学問分野というよりは,文化人類学や民俗学などの知見を踏まえた,国内外の様々な文化・習俗についての幅広い研究を意味します。
 
 さて,地理学であれ地域文化学であれ,共通するのはこの世界の「多様性」への関心です。様々な人々,様々な文化,様々なマチやムラといった多様性に関心を持っていることが不可欠な素養となります。
 
 いや,それだけであれば,観光旅行や各国の料理が好きだというのと変わらないのではないか,と思われるかもしれません。確かにその通りで,多くの人は地理学地域文化学を学ぶための基礎的な素地を持っているはずです。よって専門的にこれらの学問分野を学ぶとすれば,まずは世界の多様性について人一倍強い関心を持っている必要があります。また,この世界は歴史的に作られてきたので,世界の成り立ちを考える上で歴史的なセンスも欲しいところです(ただし,本専修の対象時期は主に近現代となります)。
 
 地理学地域文化学を学ぶのであれば,自らの力で多くの旅をし,多くの人に会い,多くの本を読んでもらいたいと思います。何でも知ってやろうという意気込みが重要です。私たちの専修では,世界の多様性を重視し,新たな世界の見方を自ら模索する人に対して,そのための助力をしたいと思います。