教員紹介 文化歴史学科 美学芸術学専修

[ 編集者:文学部・文学研究科        2019年5月21日   更新  ]

【教授】加藤 哲弘 (カトウ テツヒロ)

加藤哲弘教授のページへ 関連ページへのリンク

研究テーマ ●受容美学、イコノロジー、比較芸術学

美学とはいったいどのような学問なのか? この疑問にすぐに答えられる人は多くないと思います。わたしも、最初はそうでした。ただ、その後、さまざまな哲学者の考え方を研究しているうちに少しずつわかってきたことですが、すくなくとも、美や芸術を一定の枠にはめたり特定の作品ばかりを礼賛することが美学なのではありません。学問としての美学は、むしろ、そのような、いわゆる「美学」を批判するためにあるものなのです。 この美学のなかで、わたしは、芸術作品を解釈するための方法論について研究しています。なかでも興味があるのは、やはり、これまでの決まりきった考え方を批判するような理論、たとえば、作品の意味を広く社会のなかに求める「受容美学」、美術史学の枠組みを大胆に越えていく美術史家ヴァールブルクの「イコノロジー」、最近のものでは、西欧中心の芸術観の枠を越えてグローバルに芸術の問題を考える「比較芸術学」などです。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部サイトへのリンク

【教授】河上 繁樹 (カワカミ シゲキ)

研究テーマ ●日本美術史、染織、服飾

美術史の視点に立ちながら、日本の染織および日本に影響を与えた中国の染織について研究をしています。
布を織ったり、染めたりすることは、古くから世界の各地で行われてきました。染織品は衣服に用いられるように、人間にとってもっとも身近な存在です。それだけにでき上がった布は民族により、地域により、あるいは時代によって表情が違ってきます。そのなかで日本の染織はいかなる歴史的な展開を遂げてきたのか、その特色について考察しています。染織品にあらわされた文様とそれを表現する技法を分析することで、日本人が求めてきた「美」を追求しています。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部サイトへのリンク

【教授】桑原 圭裕 (クワバラ ヨシヒロ)

研究テーマ ●映像、演劇、アニメーション

アニメーションの本質とは「動き」であるという観点から、日本のアニメ表現の特異性を研究テーマとしている。現在は、1960年代以降のアニメーション・スタジオの乱立にともない、「動かさない表現」が様々な発展を遂げて、日本特有の作画技術として確立されていくまでの推移を追跡している。 また、これまでアニメ研究を中心に据えながらも、実写映画、マンガ、舞台芸術など、幅広いジャンルと関連させた考察にも力点をおいてきた。その中でも近年注目を集めている群像劇映画にも関心をもち、とりわけ1990年代から数多く制作されているアンサンブル・フィルムという新たな群像劇映画の形式に着目し、複数のエピソードが平行モンタージュで構成される物語とその映像表現における重層的なイメージの知覚の関係に、これまでのモンタージュ理論とは異なる視点からの説明を試みている。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部サイトへのリンク

【教授】小石 かつら (コイシ カツラ)

研究テーマ ●音楽史、メンデルスゾーン、オーケストラ

音楽に遊び、音楽を学ぶ。 私は、自身が演奏にたずさわってきたこともあり、音楽が「演奏者によって音にされる現場」に興味をいだき、近代的な演奏会の成立とその変遷について研究しています。具体的には、世界最古の民間オーケストラであるドイツのライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が、1781年以来現在まで、実際にどのようなプログラムで演奏会を開催してきたのかを調査・研究しています。また同時に、このゲヴァントハウス管弦楽団を、世界のスタンダードとなる存在へと大きく舵をきった音楽家、F.メンデルスゾーンについても研究しています。 これらの研究は、現代日本の文化政策にもまっすぐにつながるものです。時間と共に生まれ消えゆく音楽は、私たちの生に、ぴったりとくっついています。音楽という恐ろしく巨大な存在に、真正面から向き合っていきたいと思っています。

関西学院大学の研究者データベースへ 外部サイトへのリンク

【教授】下原 美保(シモハラ ミホ)

研究テーマ ●日本絵画 近世やまと絵 住吉派

私の研究分野は江戸絵画です。特に伝統的な絵画であるやまと絵に興味をもち、幕府の庇護を受けて活躍した住吉派という流派に注目しています。この流派は、長い間、忘れ去られていましたが、正統派でありながらも、大胆でドラマティックな、時にマンガのような人物描写が、近年、評価されつつあります。 現在の研究テーマは以下の二点です。一点目は作品や作家の評価はどのように決められるのかという点です。その理由が解明されれば、住吉派のように忘れ去られた作家たちに、再び光を当てることができるからです。二点目は19世紀に形成された海外の日本美術コレクションがどのような目的で収集され、どのように評価されてきたのかという点です。住吉派も国内より大英博物館やボストン美術館などにまとまったコレクションが存在します。これらを検討することで、国内外の研究者やコレクターがいかに日本の美術史を形成してきたのかが見えてくるからです。