2025.09.10[ニュース]
川瀬佳太さんと巳波弘佳教授が国際会議INCoS2025でBest Paper Awardを受賞
川瀬佳太さん(工学部 情報工学課程 4年生 巳波弘佳研究室)佐俣友基さん(巳波弘佳研究室 2025年卒業生)巳波弘佳教授が2025年9月3日から5日にかけて台湾において開催された国際会議Intelligent Network Collaborative System (INCoS2025)において発表した論文が、Best Paper Awardを受賞しました。
受賞した研究の概要は以下のとおりです。
【タイトル】
Analysis of Block Generation Time in PoS-Based Blockchain Networks
【著者】川瀬 佳太(かわせ けいた)佐俣 友基(さまた ゆうき)巳波 弘佳(みわ ひろよし)藤原明広(ふじはら あきひろ)
【概要】
仮想通貨などでも用いられているブロックチェーン技術は、取引記録を暗号技術を用いて分散的に処理・記録するデータベースの一種である。取引記録などを格納するブロックを生成し,ブロックチェーンに取り込むまでにかかる時間のことをブロック生成時間と呼ぶ。これはブロックチェーンを用いた様々なサービスの性能に大きく影響するため、できるだけ短縮することが望ましい。そのための仕組みの一つであるPoS (Proof of Stake)に基づくブロックチェーンにおいては、これまでブロック生成時間はほぼ一定と考えられていたが、近年の研究によって特徴的なばらつきがあることが指摘された。本研究では、それがネットワークトポロジとバリデータ間の通信時間分布に基づくことを示し、ブロック生成時間分布の数学的特性を説明できる数理モデルを設計した。
