
研究者 明日の世界を共に生きる教育をめざして。
世界市民を育む教育を明確化。国際性を養う中高英語の免許課程を新設します。
本学部は、本校のスクールモットーである“Mastery for Service(奉仕のための練達)”を体現する世界市民を育成するという関西学院の特色を明確にして、カリキュラム改正を行うこととなりました。改正にあたっては、教育学という学問自体の国際性をクローズアップして、中高英語の免許課程を新設します。小学校免許と、中高英語科もしくは中学社会科・高校地歴科公民科の免許との併有を可能にする教育課程を整えます。現代のような価値観が多様化し、不確実性の著しい時代に求められるのは、「保育・教育とは何か」「学校になぜ行かねばならないのか」、そもそも「人は何のために生きるのか」といった問いに真摯に向き合い、混迷を深める現代社会に主体的に応答できる人間です。本学部では「人を育てる人」を育てるために、教員として必要な知識や技術を身につける場にとどまらず、人としての強靭でしなやかな応答力を培う教育をめざします。
あなたの可能性が広がる環境と学びがあります。
本学部で学ぶメリットとして、関西学院大学が総合大学であるという点が挙げられます。教育学を基盤としつつ、関連する他分野においても自分の関心に基づき、学べる機会を用意しています。また、クラブやサークル活動を通じても、多様な価値観を持つ仲間との出会いがあることでしょう。本学部のある聖和キャンパスには「リプラ」という学生が主体的・相互的に学び合えるラーニング・コモンズや、関西学院幼稚園、保育施設、子どもセンターが併設されており、キャンパス自体が異世代の触れ合う環境になっています。カリキュラム改正で新たに誕生する「国際共生科目」は、すべての本学部生が学ぶ「共通専門教育科目」の一つ。従来からある「グローバル教育」「海外ボランティア実習」等の科目に加え、「世界の幼児教育」「世界の特別支援教育」「ESD概論」等を新設します。留学プログラムも増え、国際的な視野に立って教育について考えることが可能です。
主体的に考え、成長し続ける教育者をめざそう。
本学部には、多くの免許課程が併存しています。しかしながら、一人がすべての免許を取得することはできませんし、資格を取りさえすれば、優れた保育者や教育者になれると保証されているわけでもありません。そのため、本学部への入学を考えている受験生のみなさんは自分がどのコースを選択し、どのような進路を歩むのか、よく考えて入学してほしいと思います。重要なのは、学生として4年間で何を主体的に学び取るかです。教育は、家庭や学校を始め、地域社会において営まれている、人間にとっての大切な営みです。ここが破綻すれば、人類の世代継承や文化の存続が足元から危うくなることでしょう。これを守り、より善きものにしていくために、時代に対する批判的思考と国際的な視野を持ちながら現代社会における教育現場の在り方を学ぶことは、とてもやりがいのあることです。時代は、「人間(子ども)と教育」を学び探究することに関心を持っている大人を必要としています。本学のミッション「思いやりと高潔さをもった社会の変革」をめざし、教育者として成長し続けられるよう、共に学び合いませんか。