カリキュラム・ポリシー
(教育課程編成・実施方針)
教育学部は、学部の教育目標を達成するために学位授与の方針(DP)に基づいた科目群を系統的に配置している。専門教育科目には、教員免許・保育士資格取得のために、免許・資格取得に必要な科目を配置している。
1.総合教育科目
キリスト教主義と国際性を標榜する関西学院大学教育学部生として、人として生きる構え(「人間力」「実践力」の基礎)と外国語力の基礎(「人間力」「教育力」の基礎) を学ぶための共通科目群である。
キリスト教科目
建学の精神の前提となるキリスト教についての概括的な理解を与え、また、宗教性を背景とする人間とその広範な営みとしての文化の在り方についての深い洞察力をもたせるための科目
言語教育科目
外国語によるコミュニケーション能力を育成するための科目
2.専門教育科目
理論と実践を往還する「教育学」という学問分野の多様な学びを通じて、教員を養成することを主たる目的とした本学部の専門教育科目群。その内容を「共通専門教育科目」「教育学コア科目」「教育内容探究科目」「特別支援教育科目」「教育実践科目」に分類し、まず、学部としての共通の学びとコースの専門性に根差した学びを通じて子ども(人間)と教育を理解するための基盤を形成し、そこから学生自身が主体的により翼を広げて、発展的に教科の教育内容を探究することに、また特別支援教育の専門性を身につけることに挑戦できるようにカリキュラムを編成している。「子ども理解」を中核に「実践力」「教育力」「人間力」の調和的獲得とコースごとの専門性の形成を目的としている。
A 共通専門教育科目
共通に学ぶべき専門科目群として「演習科目」「国際共生科目」を設け、教育学の基礎にしっかりと根差し視野を深めつつ、最終的には「卒業研究」の完成を目指して4年間を通じたゼミ活動で「主体的・対話的で深い学び」を実践し、自ら情報を整理し、主体的に考え、協働的に探究し、表現する力を身につけることを目的としている。とりわけ、関西学院大学の教育学部生として国際化時代の共生と教育の在り方に展望を持てるような視野の広さを培う。主として「教育力」「人間力」の育成に貢献する。
演習科目
大学での学びと教育学の学びへの導入を行い、ゼミ活動を通じて、教育を自ら問いながら学ぶ主体的な学びを実践し、「卒業研究」へと収斂させることでその学びの証を立てる科目
国際共生科目
本学部の理念に掲げている、地球的視野に立ちながら、教育を担うことに人としての使命を自覚した世界市民を育成することを促すための科目
B 教育学コア科目
教員免許取得のために法令上必修に位置づけられた科目を多く含む「教育学基礎科目」は、理論と実践の両方の要素を含んでおり、教育学の基礎的な学びを踏まえ、コースの目的に応じてより発展した学びへと展開できるようにコア科目を配置している。「子ども理解」を中核に、「実践力」「教育力」「人間力」を総合的に深め、発展させることを目的とした本学部の根幹に位置している。
教育学基礎科目
教員免許取得のために法令上必要な教育の基礎的理解に関する科目等のうち全学校種に共通して必要な科目
幼児教育学コア科目
幼稚園教員免許および保育士資格取得に必要な科目
初等教育学コア科目
小学校教員免許取得に必要な科目
教育科学コア科目
教育科学の諸領域について多角的に学ぶための科目
C 教育内容探究科目
中学校・高等学校の教職課程における教科専門として、「英語科特修科目」と「社会科特修科目」を設けている。「教育学コア科目」の学びを土台として、教科内容の専門性を深めていくことを可能にしている。
英語科特修科目
中学校(英語)・高等学校(英語)の教員免許取得に必要な科目
社会科特修科目
中学校(社会)・高等学校(地理歴史・公民)の教員免許取得に必要な科目
D 特別支援教育科目
特別支援学校教員免許取得に必要な科目
E 教育実践科目
各種教員免許・保育士資格取得に必要な実習科目、ならびに学部が独自に開設している教育実践科目