「われら関学経済人」 市野 勝磯 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2019年7月3日   更新  ]

~関学経済学部生からのメッセージ~「われら関学経済人」

市野勝磯さん


【卒業年月】  1995年3月
【名  前】  市野 勝磯
       (イチノ カツキ)
【年  齢】  46歳
【出身高校名】 篠山鳳鳴高等学校
【基礎演習名】 小島 達雄 ゼミ
【研究演習名】 古川 顕 ゼミ
陶芸家(丹波焼 山五陶勝窯)




※ 本ページの内容は2019年7月現在のものです。

これまでどんな仕事をされてきましたか?



丹波焼は850年以上の歴史があり、私の家も代々の窯元で私で7代目になります。関学を卒業して3年間東京で陶芸家の下で弟子入りして、実家に戻り作陶を始めて20年になります。毎日の仕事は、勿論、陶器作りです。湯呑、茶碗、鉢、皿などの日常的な器から、花器やオブジェなどアート的な作品まで制作する毎日です。工房にはギャラリーも併設しており、お客さんの接待、受注、販売も自分で行います。世の中にはたくさんの焼き物があり、その中でも自分の特徴、自分らしい作風を生み出し、追及して行くことが大切です。それと同時に、世の中の流れ、今の暮らしで求められているものを常に意識して、自分の感覚、個性を通して世の中へ提案し、広げてゆくことが仕事です。最近では都市でのホテルやレストランでの器の採用を頂いたり、空港など公共の施設にオブジェを納めさせて頂いたり、百貨店での個展を開催したりと、少しずつですが自分の陶芸作品が広がっているところです。

経済学部ではどんな学生でしたか?



新たな学び、多くの出会い、本当に夢と希望にあふれた楽しい学生生活を謳歌しておりました。今でも自由で可能性に満ち溢れたこの時代が、今の生活の大きな力になっております。3、4年生のゼミが、古川ゼミという、非常に個性的なメンバーのゼミでした。先生が最も個性的で「よく学び、よく遊べ」というのが口癖で、生き方として実践されている方でした。合宿や対抗ゼミで他大学との交流もありました。と思えば、お盆行事で、徳島の阿波踊りに毎年出掛け、古川ゼミ連を作って、踊りにも参加。他のゼミ連や、他大学との交流もあり、繋がりが持てました。(卒業してからも何年も仲間で参加していました。)
ゼミの授業がある日は、授業後毎日のように友人宅に集まり、鍋を囲んで交流をしていました。「よく学び、よく遊べ」という言葉は、今に置きかえれば「よく働き、よく遊べ」という事にもなり、大切な教訓です。

今の経済学部生にメッセージをお願いします!



関学学生課の主催される「焼き物の里を訪ねて」という課外授業が毎年秋にあり、後輩の皆さんと年1回陶芸指導で交流をさせて頂いております。普段関学では学べない窯場の見学、陶器作りを体験されます。新鮮な発見、一生懸命土に向かう姿、工房は笑顔と集中に満ちています。毎年の事ですが、私の感じることは、陶芸体験に関わらず、関学生活に沢山あるプログラムに参加するのと、しないのとでは随分開きが出てくるなという事です。折角の機会、もったいないという事です。社会へ出ると日々の生活に追われ、自由な時間、自分を高める時間がだんだんと少なくなってきます。学生時代の時間がある時に是非、今しか出来ない、自分を磨く事にチャレンジしてください。留学も旅も、講演会も生きた機会が沢山あるはずです。関学のプログラムに今一度アンテナを張って生かして欲しいです。

これから経済学部を目指す高校生にメッセージをお願いします!



夢と希望を膨らませ、ワクワクと感じることが大切です。関学で何を学ぶのか、どんな生活が始まるのか、どんなプログラムがあるのか調べたり、実際に関学を訪れるのも良いと思います。さらに、関学卒業後はどうありたいのかを想像し、考えることも大切です。具体的な夢や目標をもって、それに向かって取り組んでください。最終的には人間性、人間力だと思います。偏りのない幅広い知識や考え方を学ぶことが大切です。私が焼き物の家で育ちながら、経済学部へ進んだのは、陶芸以外の世界にとても関心があったからです。高校時代から地域で経済関係の講演会があると聞きに行っていました。今でも、世の中の流れはもちろん、読書や音楽、絵画や彫刻、建築など陶芸以外の事が自分の作品を高めることでとても大切であると思っています。高校時代から常に世の中の動きに関心をもって、幅広く学んで欲しいと思います。