2018.02.23.
【栗田ゼミ】2017夏 インターンシップ in インドネシア バリ島(バリでの生活)

 4週間にわたるインターンシップ期間中、私たちは勤務先のホテルや日本語学校の近くに位置する宿泊先に、2人1組となって様々な場所で生活していました。現地の方々とお話しすることで、日本では感じることのない、バリ島だからこその、のんびりとした時間の流れや人々の優しさに気づくことのできた4週間でした。

粟井 大貴

 インドネシアでの生活は私的に快適でした。気候も温暖であり、また何といってもバリ人が優しく日本人にはない魅力を持っていたからだと思います。バリ人は買い物などをしていると「君日本人?」などと片言の日本語で話しかけてきたりします。これは日本のショップ店員とはどこか違う雰囲気でした。しかし私はまだ日本人という心の鎧を持っていたので全て、その様な声掛けには反応はしていませんでした。ある日砂浜を歩いており、サーファーの方に話しかけられた時に一回普通に話してみようと思い、会話を続けました。その時感じた事として、彼らは商売のためだけに客と関わりを持とうとする日本人店員と違って、単に異国の人とコミュニケーションを取りたいんだ、ということが分かりました。話しているうちに逆に彼らの方からローカルプライスにしてまけてあげるよ、という流れになりました。この様にバリ人の温かさを感じることができて良かったです。またインターンシップ先の人たちと日本とバリの違いについて話し合ったこともありました。一番衝撃的であったのは私が「Oh my god」と言ってしまった時に彼らが「君たち日本人は神様などいないはずなのに、なぜピンチになった時だけ神に頼むのか?僕たちは毎日6回神に祈っているのに」と言われたときは、日本人にはない精神であると感じました。バリでの生活は色々学ぶべきことが身近にある島でした。

粟井 大貴 さん

菅野 裕介

 私は、Grand Palace Hotel Sanur – Baliという2017年5月にできたばかりのホテルで31日間インターンシップをさせて頂きました。インターン中の生活を振り返りたいと思います。土日や平日の夜はインターンシップを通して仲良くなったホテルの仲間たちにバリ島を案内してもらったり、ご飯に連れて行ってもらったりしました。また、平日はインターンが終わったら、日記を書いたり、データ整理をしたり、論文を読んだりしていました。仲良くなったバリの人と会話することが何よりも刺激になりました。そんなたくさんのバリ人との出会いの中で特に刺激が大きかった出会いが1つあります。マクドナルドとケンタッキーで研修生をしていたフトゥとの出会いです。フトゥは私と同い年の笑顔が素敵な人でした。彼は昼までマクドナルドで働き、昼までケンタッキーで働いていました。彼がたまたま一日中マクドナルドで働いていて、私がインターン終わりにそこで作業をしていた時に出会いました。20時頃に床をきれいに拭いていた彼から私に何をしているんだいと話しかけてくれました。なれなれしい奴だなと思いましたが、近くのホテルでインターンをしているんだと答えました。彼は毎日6時に起きてバイクで1時間かけて職場に行き、23時から1時間かけて家に帰っていました。同い年で同じように訓練生なのに、彼は毎日常に立ち続けて雑用ばかりで、ハンバーガーを作ることも、チキンを揚げることもできず、ただ掃除をするだけ。私は日本人という立場で、立派なホテルで、面白く魅力あふれる仲間がいて、椅子に座ってパソコンで作業でき、バイクで5分くらいの距離に滞在することができる。この出会いは31日間の私のインターン生活や、マダガスカルでの調査がたくさんの人が仕事の時間を削っていただいたおかげで成り立っていることに気づくことができました。この気づきから、毎日一生懸命に取り組んで、同僚を大切にする教訓を得ることができました。最後に、フトゥ、インターンの手配をして頂いたアピマガジンの方々、ホテルに優しく迎え入れて頂いたAyuやSiskaをはじめとする愉快な仲間達にTerima kasih banyak!!

菅野 裕介さん

神原 明里

 私はバリの日本語学校で技能実習生に向けた日本語を教えていました。
 マダガスカルの多忙だった日々と一転してバリは穏やかな日々でした。
 日本語学校に到着した次の日に「はい授業やって」って言われて驚いたり、全く面識のない人の結婚式に飛び入り参加したり、私の生徒が「ムタタ」っていう成人になるまでに歯を削る儀式にお祝いしにいったり、バリの普段の生活を誰よりも一番に感じれた日々だったと思います。
 いろんな場所にいっておいしい物も食べて毎日が幸せでした。どんなおいしい物を食べてもきれいな場所にいっても、やっぱり私が一番幸せを感じるときは生徒に会える時です。生徒が1人でもかけたら寂しくて、なんで生徒が休んだのかしつこく聞くぐらい寂しくて、逆に遅れて授業に参加してくれたら心の中で飛び跳ねるくらいにうれしいかったです。
学校がない土日は、生徒に会えないのがつらくてはやく月曜日が来ないかって思うくらい生徒のことが好きでした。
 先日、日本に働きに来た生徒に聞かれた質問があります。「先生、今どこにいきたいですか」私は、「もちろんネガラの日本語学校!!!」と答えました。不思議に思った生徒は「えー先生、なにもないよ、ネガラは。もっと、バリいい場所ある」って言われました。確かにそうかもしれません。だけど、私にとってのいい場所はネガラの日本語学校の場所で、私にとって大事な人達を引き合わせてくれたのもあの場所です。私はあの場所をこの先もずっと愛し続ける場所だと思います。日本語学校のみんな、大大大大好きです。

神原 明里さん