カンボジアの子どもたちのために ~栗田ゼミが教科書と絵本を発行~

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2014年4月4日   更新  ]

カンボジアの子どもたちのために

~栗田ゼミが教科書と絵本を発行~

現地で教科書と絵本を渡す栗田ゼミ生

開発経済学を学ぶ栗田匡相ゼミでは3年生の夏休みに、途上国の実情を学ぶためにアジアやアフリカなどの国々を訪れ、フィールド調査を実施しています。

明日(3/18)に卒業する4年生たちも、3年生時にカンボジアの農村を訪問。調査結果、現地の子どもたちとの出会いから、“子どもたちへの教育の重要性”と“子どもたちが夢を持つことの大切さ”を認識しました。学生の手で主体的にできることとして、調査実施後から始めたことが、教科書作成のための募金活動“マロンチャリティー for Cambodia 2012”と、絵本作成のための募金活動“Book For Children”。募金活動で集まったお金を活用し、このほど教科書と絵本が完成ました。卒業前の2014年2月に現地を再訪し、調査の時に出会った子どもたちに直接手渡すことができました。

フィールド調査について

この3月に卒業を迎える4年生たちも、3年生時にカンボジア・コンポントム州を訪問。「フィールド調査から学ぶ開発経済学とカンボジアの現状」をテーマに、貧困状態や健康状態、労働移動などに関する農村調査を実施しました。

調査の結果、途上国での「教育の重要性」を認識。「教育水準の底上げに貢献したい、勉強の楽しさを知ってほしい」という思いから、教科書を作成し子どもたちに配布するための募金活動“マロンチャリティー for Cambodia 2012”を始めました。

また、途上国では、現地の言葉で書かれた本や子ども向けの本が不足していることもわかりました。「子どもたちに本を届けたい。継続的に学生が主導でできる活動をしたい」という思いで始めた募金活動が“Book For Children”です。

カンボジアの子どもたち

“マロンチャリティー for Cambodia 2012”(教科書について)

教科書を手渡す栗田ゼミ生

カンボジアで、教科書1冊を作成する費用は約3ドル。募金いただいたお金を使って、約1,000冊の教科書を発行しました。小学4年生向けで、カンボジアの地理・歴史、算数を1冊で学ぶことができます。
コンポントム州に、200部を持っていき、残りの800部は、シェムリアップ州バンテアイスレイ郡にある6つの小学校と国道6号線沿いにあるバンテアイチャー小学校(算数に力を入れている小学校)にて配布する予定です。

教科書作成は、栗田ゼミがカンボジアの調査時にお世話になったアンコール大学・松岡教授による。松岡教授は、途上国の農村地域など、初等教育の普及に課題が残る地域で、自身で作成した教科書を無償配布し、その教科書を用いた授業をボランティアで行っています。松岡教授が手がけた教科書の第1版はすでに発行されており、第2版の発行に募金のお金が使われました。
 

松岡先生とカンボジアで

「教科書を、農村の子どもたちに渡したとき、その子どもの親たちが興味を持って見てくださっている場面が多くありました。これは、教育を重要視していない親にとっては、とても良い影響になるのではないかな、と思いました。教科書を配れたことのうれしさと同時に、その手ごたえも多く感じることができました」と“マロンチャリティー for Cambodia 2012”代表者・西村早織さん。

マロンチャリティー for Cambodia 2012関連ページへのリンク

“Book For Children”(絵本について)

絵本を見る、カンボジアの子どもたち

カンボジアは、商業出版が確立しておらず、子どものための本が不足しています。教科書や学校で使用する教材以外の本を、子どもたちが手にすることはなく、本を通してストーリーに出会うことはほとんどありません。子どもたちに本を届けるということは、初めて手にする本、初めて出会うストーリーになるかもしれません。子どもたちにとっての“First Book”となるかもしれません。

絵本のテーマは「夢」。子どもたちに夢や希望を持ってもらえるような本にするため、現実に近づけつつ、ファンタジー要素を取り入れたオリジナルストーリーとなっています。この絵本を見て、夢や将来について考え、扉を開くきっかけにしてほしい。目的や目標を持って努力し、将来の可能性を広げてほしい。そんな想いが込められています。多くの募金をいただき、300人を超す子どもたちに絵本を贈ることができました。

遠山さん

「この絵本を読み、子どもたちの人生の1ページが1枚でも多く、よりカラフルになってくれると嬉しい。これからも世界の子どもたちのために活動をさらに発展させていきたい」と“Book For Children”代表者・遠山望美さん。

“Book For Children”関連ページへのリンク

絵本を手に取るカンボジアの子どもたち