延世大学との合同セミナー ~東アジアの経済統合と社会的側面(労働・社会問題)をテーマに~

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2013年12月18日   更新  ]

合同セミナー


井口泰ゼミ(研究演習Ⅰ)では、「東アジアの経済統合と社会的側面(労働・社会問題)」をテーマに研究を行っています。

毎年11月中旬に、日々の研究成果を発揮すべく、韓国ソウル市内にある名門私立大学のひとつ、延世大学社会科学部のキム・サンジュン教授のグループと合同セミナーを開催しており、互いの研究テーマについて議論し、日韓の学生・院生同士が交流する機会を設けています。

今年でこの合同セミナーは10周年を迎え、ささやかな記念パーティーを開催しました。今後もこのセミナーを通じて、日韓両国の若い世代の間で友情を育み、東アジアが抱える課題の解決に少しでも貢献していければと考えています。

合同セミナー

合同セミナーで私たちは、「政権交代後の経済政策の転換と新たなアジア戦略」、「東アジア経済統合と域内セーフティネット構築の課題」という2つのテーマで報告を行いました。井口ゼミは、人材移動、アベノミクス、エネルギー問題、通商交渉、社会保障というチーム構成。このうち、人材移動と社会保障のチームは、12月初旬に開かれたISFJ(日本政策学生会議)に参加しました。韓国での合同セミナーで受けた刺激を活かし、社会保障チームは「医療2文化会賞」を受賞しました。

井口ゼミは、国際学部の志甫ゼミと連携して発表に取り組んでいます。普段は互いに全く異なる専門分野を研究しているため、研究発表の内容を伝えるにあたって困難なこともありました。しかし、英語を用いてのプレゼン方法や、スライドの効果的な表示方法など学ぶことも多くあり、有意義なグループワークを行うことができました。

合同セミナー

合同セミナー後は、延世大学の学生と食事を共にし、互いの国の文化や普段の大学生活などについて話しながら、和やかな懇親会が開かれました。

特に印象に残っているのが、日韓の経済連携をどうやって進めるかに関する議論です。経済連携と同時に、日韓の歴史教育の相違や領土問題など、両国間の摩擦の原因を解消するために知恵を出しあうべきだという結論に至りました。これは、学生同士の個人レベルの議論ですが、貴重な経験となりました。

合同セミナー

今回の合同セミナーを振り返ると、国際学部の学生と協力して発表を行い、国を越えて韓国の学生と学習する機会を持てたことで、普段の座学だけでは得られないようなことを学ぶことができました。

この頃、反日・反韓という穏やかでない言葉をよく耳にしますが、少なくとも今回の合同セミナーにおいてはそれは感じられず、国同士が抱える問題を解決していくためには、より国家や地域の枠に縛られない、各国の学生同士など草の根レベルでの交流を強化していくことが重要だと考えます。その中で互いの国の文化や政治情勢などについての認識を深め、将来的な国家の協調関係の構築に繋げる活動の機会を増やしていく必要性を強く感じられた合同セミナーでした。

合同セミナー