「われら関学経済人」 竹内 由香 さん

[ 編集者:経済学部・経済学研究科       2013年8月29日   更新  ]

われら関学経済人

竹内さん

  
  【卒業年月】 1995年3月
  【名前】 竹内 由香(タケウチ ユカ)
  【出身高校名】 福井県立武生高等学校
  【基礎演習名】 保田 正義 教授
  【研究演習名】 井上 勝雄 教授
  【勤務先】 やまて不動産鑑定事務所 代表

  ※本ページの内容は2013年8月現在のものです。

Q1

 

不動産鑑定士としての鑑定評価業務を中心に、デューデリジェンス等の不動産調査業務やプロパティマネジメント(賃貸管理)業務等を行ってきました。不動産鑑定士の存在自体をご存じない方も多いと思いますが、私達は均衡の取れた地価形成を保つために不動産の適正な経済価値を判定することを主な仕事としています。業務の一つである地価公示・路線価等の発表はニュース等でご覧になったことがあるかもしれません。これらは一般の不動産取引や課税・公共用地の取得等の指標や参考となっています。その他にも、固定資産税の土地評価、売買の参考としての評価、担保評価、裁判等の係争における評価、民事再生法等に伴う評価、公共用地取得の際の評価、証券化不動産の評価、現物出資や減損会計等の評価、相続発生時の評価、デューデリジェンスやコンサル業務等を行ってきました。
サービサー(債権回収会社)関連の鑑定業者、不動産会社勤務を経て、先月、不動産鑑定事務所を独立開業し、スタートを切ったばかりです。

Q2

社会人になってから不動産鑑定士を志した私は、将来の目標がはっきりとしていない学生でしたが、子供の頃の夢だった教師の道にも進めるようにと2年生から教員免許を取得したので、毎日授業がびっしり埋まっていて、その中でも友達に会える経済学部の授業がとても楽しみでした。もともと数学が好きだったこともあり、井上勝雄先生の経済統計学のゼミを選び、経済事象を経済モデルを用いて統計学的に分析することを学びました。
経済を学んだことで、経済ニュースを鵜呑みにするのではなく、自分で考えることができるようになったと思っています。また、私の仕事では不動産というものの経済価値を判定するために、一方向だけでなくいろんな観点から分析すること、また、多くのデータを収集して分析することがとても重要です。まさに、不動産鑑定士としての根幹の部分を大学時代に身につけることができたと実感しています。
そして、社会に出てみると、学んだことだけでなく関学で過ごした4年間の思い出自体がキラキラと大切なものになっていて、挫けそうな時には自分を励ましてくれる支えとなっています。

Q3

 

将来、社会に出ていく皆さんに、私自身が社会人になって痛感したことをお伝えします。まず、一旦社会に出てしまうと、学生時代のような長期休暇はありません。許されるのでしたら、まとまった時間にしかできないようなこと(旅行でも留学でもボランティア活動でも勉強でも何でも構いません)を迷わずにやっておいてください。次に、社会に出ると思い通りにならない事がたくさん起こります。自分自身にとって大切なものは何か?何をしたいのか?を考える力と、それを選ぶ勇気と、変化に対応できる柔軟性を養ってください。社会の理不尽な事に直面した時も、子育て・親の介護等のライフステージの変化に直面した時も、しなやかに自分らしく生きていくことにつながります。私自身が夫の転勤に伴う転職を経験し、このたびは子供との時間をもっと大切にしたいということもあり独立開業しました。その都度迷いながらも、自分らしく一貫して仕事を続けることを選択できてとても幸せだと思っています。最後に、大学時代の友達は何年たってもフラットな関係で続く、とても貴重な存在です。 
みなさんの大学生活が今後の人生の支えとなる素晴らしいものになりますよう祈っています。

Q4

経済学はとても面白い学問です。私の専門分野で申し訳ありませんが、「大阪の不動産」という切り口から少しだけ経済を見てみましょう。今年の地価公示でJR大阪駅の北側「うめきた」の地価が大阪の最高となりました。大型再開発は人や会社を呼ぶために地価に大きな影響を与えます。近年梅田に新しいビルが次々と完成し、地価が上昇しておりましたが、逆に昔からのビジネス街である本町等のビルで空室が増え、地価が下落しました。貸室の供給が増えても需要が増えてないためです。しかし、一方では通勤に便利な都心のマンション需要は高く、最近はマンション用地に転換できる土地を中心に本町等の地価は下げ止まってきました。このように大阪の一部のエリアの不動産に限定しても、経済の動きが見えてきます。不動産だけでなく、大阪の経済全体は?日本全体では?世界では?と考えるとワクワクしてきませんか?もっと世の中の動きを経済を通して見てみたいと思いませんか? 長い歴史と伝統で培われた関学経済学部の素晴らしいカリキュラムと教授陣のもとで経済学を学んでみませんか?緑の中央芝生と白い時計台を舞台に素敵な4年間をぜひ過ごしてください。