2026.03.11[ニュース]
【猪野ゼミ】大分合宿
先日、ゼミの有志とともに大分県を訪れ、国内最大級の地熱発電設備を有する「八丁原(はっちょうばる)発電所」の見学を行いました。私自身、環境エネルギー問題への関心から、天候に左右されない安定電源としての地熱発電に注目しており、その実用化に向けた知見を深めるべく見学に参加しました。
現場では職員の方々より、地熱エネルギーの利点である安定供給や低環境負荷について伺っただけでなく、温泉資源への影響を懸念する地域社会との合意形成や、観光資源との共存といった、温泉地特有の極めて繊細な調整が必要である実情をご教示いただきました。特に、地下資源探査の不確実性(掘削するまで確定しないリスク)に加え、稼働に至るまでの長期的な計画と莫大なコストという、地熱発電特有の障壁についても理解を深めることができました。
今回の見学を通じ、地熱発電の普及には、技術的側面のみならず社会的な受容性や地域との共生が不可欠であることを肌で感じ、極めて有意義な探究の時間となりました。
調査後には、大分の温泉や郷土料理を通じ、地域文化と自然資源の関係性についても再確認いたしました。とり天やだんご汁など、地元の方に教えていただいた名物はどれも滋味深く、地域の豊かさを実感しました。また、船旅という非日常の中で仲間と語り明かした時間や、船上から望んだ朝日の美しさは格別であり、一秒たりとも無駄のない、実り多い研修となりました。
文:猪野ゼミ10期生 田坂 凜太郎