2025.10.08[お知らせ]
10月16日 木曜日 言語文化セミナー開催のお知らせ
言語文化セミナーを以下の内容で行います。
どなたでも参加できますので、奮ってご参加ください。
【テーマ】語彙ネットワークを活用した日本語教育AIチューターの開発 本講演では、語彙・文型・用例から構成される構造化データを用いて日本語教育リソースを開発し、AIチューターとして授業支援に応用する取り組みを紹介する。
【日 時】2025年10月16日 木曜日 15:10~16:50
【場 所】経済学部棟 2階会議室
【講 師】▶ドラガナ・シュピツァ 氏
(ユライ・ドブリラ大学プーラ、人文学部、アジア研究科、日本語・日本文化 助教授) プーラのユライ・ドブリラ大学人文社会科学部アジア研究学科の助教授であり、日本語および関連科目を担当。
研究関心は、語彙関係の抽出における人工知能の応用や、日本語学習を支援するAI活用型プラットフォームの開発にある。 ➣主な専門分野・実績: 日本語とクロアチア語の音韻体系やアクセント体系の対照比較について、論文を発表した。「日本語のヴォイス」という研究論文がクロアチア語でクロアチアの言語学雑誌『Rasprave』の査読を経て、出版の準備の段階である。
旧ユーゴの中でも初めてだと言える、日本語学入門書の著者の第2の執筆者である。著書のクロアチア語のタイトルは『日本語学入門:基本的特徴・音韻体系・語彙層 第Ⅰ巻』。 ➣言語学へのAI応用: ベネディクト・ペラク氏との共同研究において、大規模言語モデルを用いた日本語の類義語・反義語抽出による語彙ネットワークの高度化に取り組む。 ➣言語教育におけるAI活用: AIを統合した言語教育のデジタル変革と革新的な教育ツール開発を目的としたERASMUS+プロジェクト提案に参画。 ➣日本滞在中の所属:独立行政法人国際交流基金 令和7年度日本研究フェロー 2025年9月28日、名古屋で行われた日本教育工学会で「Developing a Japanese Language Learning Resource Using Lexical Networks and AI-Based Interactions」(語彙ネットワークとAIによる対話を活かした日本語学習リソースの開発)という題で研究発表をした。 著者:PERAK, Benedikt(Rijeka University),* ŠPICA, Dragana(Juraj Dobrila University of Pula),MORI, Atsushi(Mukogawa Women's University) https://www.jset.gr.jp/taikai47/program.html ▶ベネディクト・ペラク 氏 (リエカ大学、人文学・社会学学部 助教授) 学際的な研究者として、データサイエンス、人工知能(AI)、および自然言語処理(NLP)の社会科学・人文学分野への応用を専門としている。感情分析アルゴリズムから自律型AIエージェントの開発まで、革新的なAIソリューションの設計と実装に豊富な経験を有している。 ➣主な専門分野・実績 大規模言語モデル(LLM)の応用と微調整: Retrieval-Augmented Generation(RAG)やプロンプトエンジニアリングなどの手法を含む。 ➣AIツールの開発: 地域マッチメイキングチャットボット(RIMAP chatbot)や文化遺産機関向けAIアシスタント(AI Zvane)など、実用的なAIソリューションを構築・導入。 ➣教育関連プロジェクト: 現在、「STUDIA:学生のためのパーソナライズド・デジタル・アシスタント」(2025–2029)プロジェクトを主導し、個別化された学習支援を行うLLMベースのプラットフォームを開発中。