2023年度大学主催春季人権問題講演会「マジョリティ側の特権を可視化するー差別を自分ごととして捉えるために」(講師:出口真紀子氏)

日時:
2023年06月12日(月) 15時10分 ~ 2023年06月12日(月) 16時50分
場所:
オンライン開催

2023年度大学主催春季人権問題講演会

演  題:「マジョリティ側の特権を可視化するー差別を自分ごととして捉えるために」
講  師: 出口 真紀子 氏(上智大学外国語学部英語学科教授)
日  時: 2023年6月12日(月)15時10分~16時50分
場  所: オンライン開催
参加方法: 本講演会はZoomウェビナーで実施します。
      Zoomアカウントをお持ちの方は、当日、以下よりご参加ください。【事前申込不要】
      ⇒ Zoomウェビナー講演会視聴用サイト
      
      Zoomでの視聴がよくわからない方、Zoomのアカウント自体を
      持っていない方は以下のPDFをご確認ください。
       Zoomでの講演会のオンライン視聴について
   
*本講演会では、手話通訳・パソコンテイクによる情報保障を予定しています。
 また、講演会は録画し、後日、字幕をつけた動画を本学Webサイト等で配信する予定です。

<講演内容>
人は誰でもマジョリティ性とマイノリティ性両方のアイデンティティを持ち合わせていますが、
マジョリティ性を多く持つ人は自分の特権(労なくして得られる優位性)になかなか自分自身で
気づくことができません。自分の特権に無自覚な人の多くは、社会的不平等とはマイノリティ側を
不利にするものだと捉えたとしても、マジョリティ側を優遇するものだという捉え方はしません。
真の意味でインクルーシブな社会を実現するためには、今まで不問にされてきたマジョリティ側の
特権や心理的特徴(態度・心理・行動・成長)に焦点を当て、特権を持つ側の責任と課題に迫る
必要があります。
具体的には、「差別に中立は存在するか?」「平等(Equality)と公正(Equity)の違い」といった
テーマや、マジョリティとマイノリティのアイデンティティ発達理論を取り上げます。

<講師紹介>
アメリカ・ボストンカレッジ人文科学大学院心理学科博士課程修了。専門は文化心理学。
文化変容のプロセスやマジョリティ・マイノリティの差別の心理について研究。上智大学では
「差別の心理学」「立場の心理学:マジョリティの特権を考える」などの科目を担当している。
監訳書に『真のダイバーシティをめざして――特権に無自覚なマジョリティのための社会的
公正教育』(上智大学出版、2017)、著書に『北米研究入門2―「ナショナル」と向き合う』
(分担執筆「第六章白人性と特権の心理学」上智大学出版、2019)、共訳書に『世界を動かす
変革の力――ブラック・ライブズ・マター共同代表からのメッセージ』(明石書店、2021)がある。

2023年度大学主催春季人権問題講演会 出口真紀子氏ちらし