千刈キャンプ(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

千刈キャンプ

千刈キャンプ

千刈キャンプ

 関西学院では早くから野外教育の重要性が認識されており、戦前すでに宝塚市桜小場にその場を設けていた。
戦後改めて宗教活動委員会などを中心としてキャンプ場設置の気運が高まり、三田市千刈地区に用地を取得し、1955年6月30日にキャンプ場が開設された。
それは、自然や隣人との出会いを通じてキリスト教主義教育を推進することを目的とし、キャンプ場の運営にあたっては教職員にディレクターを、宗教総部(SCA)に属する学生にリーダー(当初はカウンセラーと呼んだ)を委嘱してきた。
開設当初の建物は集会室と厨房、管理人住宅があるのみで、利用者はすべてテント泊であった。
その後、宿泊棟やチャペルが建設され諸設備が整えられるとともに、学生リーダーにより場内の整備がなされていった。

 1984年、本格的な食堂、研修室、浴室を備えたキャンプセンターが完成し、新キャビンとあわせて通年の利用が可能となった。
同時にキャンプ場の組織改革が行われ、名称も「千刈キャンプ」と改称された。
以降、学院の規模拡大にあわせて、幼稚園や初等部から大学院までのさまざまな学内団体に利用されるようになった。
近年は、3月と7・8月の長期休暇期間には教会学校や幼稚園などのキャンプ、学内のクラブ合宿利用が多い。
また春学期は特に、オリエンテーションキャンプが基礎ゼミや学科、学部、学年単位で行われ、毎年約1万2,000名が利用している。

 2008年度からは学生リーダーOB有志を中心としたボランティア団体「花実会」が、関西学院との間で締結された「里山整備保全管理協定書」に基づき、同会のメンバーと学生リーダーが協力し、12年度まで千刈キャンプ内の樹木伐採作業を実施した。
この活動は兵庫県の「里山ふれあい森づくり事業 住民参加型」の補助対象ともなり、県からの指導の下、常緑樹や竹林の伐採、下草刈りなど、年数回の整備作業を精力的に行い、約2haの森が開かれた。
このような継続した手入れの結果、明るく見通しのよい森へと姿を変えようとしている。

【文献】『関西学院千刈キャンプ場開場20周年記念』1975;『山辺に向いて我目をあぐ―〈関西学院千刈キャンプ30周年記念誌〉1955年~1985年の歩み』1985;『関西学院千刈キャンプ40周年記念誌1955-1995』1995;『(Campers First)関西学院千刈キャンプ開設50周年記念誌』2005