総合コース(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

総合コース

 総合コースは1969年、大学紛争で求められた一般教育改革の一つとして設置されたもので、視聴覚機器を利用しながら総合的な課題を複数の教員が担当する総合科目であり、他大学に先駆けて開設され、全国的にも注目された。

 総合コースの授業は、一つの共通テーマについて各種の専門分野間の緊密な連携のもとに講義内容を構成し、テーマに対する学際的、総合的な知識の修得および論理的に物事をとらえる能力の向上だけでなく、自ら複眼的な視点から多面的に課題を探求し、主体的に考え、行動していく能力を培うことをも目標としている。
そのため、この総合コースは、これまでの研究成果を踏まえて、現代的課題や時代を超えた普遍的な課題あるいは、地域研究などのジャンルからテーマを設定し、人文・社会・自然など複数分野の領域にわたって新しい分野を開拓し、充実を図っている。

 大学評議会で総合コース実施準備委員会が発足し、翌年その規程が承認された。
1970年より一般教育の人文・社会・自然の2、3分野にわたる領域の4科目(「情報科学」「言語と文化」「情報化時代における社会と人間」「日本経済」)が開講され、学部開講ではなく全学開講とされた。
翌年には、「理性と信仰」「労働者の過去・現在・未来」「生命の科学」「ルネッサンス期の文学と人間」「上方の今昔」が開講された。
さらに人権教育の必要性が叫ばれるようになった73年には「日本社会と部落問題」(「部落問題」の前身)が、さらに77年には「在日朝鮮人問題」が、86年には「男性社会と女性」が、88年には「身体障害者問題」(翌年「障害者問題」)が開講された。
また、この制度に準じたものとして95年度(春学期)より学部総合コースも開設された。

 しかし、運営・実施に関しては明確に定められた基準がなかったため、1999年度に「総合コース運営部会」(教務委員会)が設置され、管理運営方法を協議・検討された。
2004~05年度には学則上の整備を行い、「学際科目群」「連携科目群」「ライフデザイン科目群」として構成されることになった。

 さらに、2013年度より、「基盤・学際科目」および「ライフデザイン科目」として提供が開始された。
このうち「基盤科目」には40年以上の開講実績のある「総合コース」「人権科目」さらには「『関学』学」「平和学」「災害復興学」が含まれ、連携科目には「寄付講座」「連携講座」が含まれている。
このように現在では「総合コース」は、「基盤科目」の一分野となったが、「総合コース」の目標と運営方法は「基盤科目」「学際科目」「ライフデザイン科目」などにも生かされている。

【参照】Ⅱ 415