田村市郎(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

田村市郎

たむらいちろう

1894.5.8~1968.11.5

田村市郎

田村市郎

経済学部長、産業研究所初代所長。
大分県臼杵市に生まれる。
1920年、関西学院高等学部商科卒業後、三井銀行を経て22年6月、高等商業学部の専任研究員に就任。
翌23年より同講師として工業政策を担当、その年、高等商業学部に設けられた調査部の主任に就任すると同時に、京都帝国大学経済学部委託生として財部静治から2年間統計学を学ぶ。
25年には教授となり、統計学を担当。
34年、調査部が産業研究所と改称され、初代所長となる。

 1919年に発表されたハーバード大学経済調査会の景気指数による予測法を利用した「日本景気循環指数」を開発し、その成果は『我国の景気循環と景気指数』(1930)としてまとめられた。
また、経営統計学への関心により、32年の「府県別一般消費財市場指数」を開発し、市場の地域分布に関する日本最初の研究を行い、56年には日本統計学会で計量統計学を提唱し、戦後の市場指数は『経営計画と予測』(1965)に掲載された。
また、40年、日本統計学会に設置された国民所得に関する研究会は『国民所得とその分布』(1944)を公刊したが、その委員であった田村は「所得不平等度の意義及測定法」を発表するなど、日本の国民所得分析に大きく貢献した。

【参照】Ⅰ 353,489,496,598;Ⅱ 136,145,254【文献】『経済学論究』19(2)1965;日本統計学会編『日本の統計学五十年』1983;『関西学院大学経済学部五十年史』1984