中央芝生(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

中央芝生

中央芝生

中央芝生

 W.M.ヴォーリズの設計による上ケ原キャンパスの特徴の一つに、周囲およそ300メートルの長円形のオープンスペースとしての中央芝生がある。
この長円の東西の中心線が正門から時計台を貫く軸線となっており、南北に校舎が擬対照的に配置される中で、キャンパスの開放的、劇的な空間を生み出すものとなっている。
そのようなキャンパスの特色はアメリカ合衆国におけるキャンパスデザインの伝統にまでさかのぼり、プリンストン、ヴァージニア、サウスカロライナ、コーネル、スタンフォードの各大学にその例が見られる。
しかも、この芝生は正門側から時計台側への登り勾配を持つことによって、正門から時計台を自然と俯瞰させ、さらに視線を背景となる甲山へと誘う空間を提供している。
またこの広い芝生はキャンパスに集う学生、教職員、さらには地域住民それぞれが自由にたたずむことのできる場となっており、開かれた自由な学園の形成に大いに寄与している。

 この中央芝生では戦前に紀元節の宮城遙拝、1969年にはキャンパス解放集会の場として用いられたこともあるが、「上ケ原牧場」という愛称もつけられるなど親しまれている。