本間一夫(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

本間一夫

ほんまかずお

1915.10.7~2003.8.1

日本点字図書館長。
北海道増毛に生まれる。
高熱による視神経麻痺により幼少時に失明。
1929年、函館盲唖院に入学し、点字による学習で本を読む喜びを体験する。
在学中、関西学院で教鞭をとっていた岩橋武夫や盲人牧師の熊谷鉄太郎の講演を聞く機会を得て深く感銘を受け、また好本督の著書『日英の盲人』(1906)を通してロンドンの盲人図書館の存在を知る。
36年春、関西学院専門部文学部英文科に入学。
37年、関西学院教会でC.J.L.ベーツ院長より受洗。
学院での生活について、「私はこの学院生活で、有形無形の実に多くの収穫を得たのですが、その中でも最高のものは、キリスト教の信仰を得たことだと言っても過言ではありません」と回顧。

1939年春、東京小石川の視覚障がい者の援護・教育訓練施設陽光会に勤務。
翌年、念願の日本盲人図書館を設立。
48年、ヘレン・ケラーの来日を機に世論が喚起されたこともあり、名称を日本点字図書館に改める。
54年、朝日社会奉仕賞を受賞。
58年からはテープライブラリーも発足し、アジア盲人福祉会議(1955)や世界盲人福祉会議(1964)などへの参加を通して国際的交流も広がった。

 著書に『指と耳で読む―日本点字図書館と私―』(1980)、『点字あればこそ―出会いと感謝と―』(1997)ほかがある。

【参照】Ⅰ 398【文献】古澤敏雄『本間一夫この人、その時代』1997