エンブレム(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

エンブレム

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上ケ原キャンパス時計台正面に掲げられているエンブレム(紋章)は、関西学院が原田の森から上ケ原に移転した1929年、第4代C.J.L.ベーツ院長によって制定され、キャンパスの建築当初より設置された。
当時のエンブレムは、第2次世界大戦中の42年秋にいったん取り壊されたが、誰が取り壊したか、またその理由に関する記録および資料は残されていない。
ただ、エンブレムに当時の敵国語である英語が含まれていたことがその理由と考えられる。
なお、当時壊された破片の一部は卒業生によって保存され、戦後学院に返却され、現在も保管されている。
現在のエンブレムは戦後の49年夏に復元、設置されたものである。

エンブレム

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エンブレムのデザインは、最初、現在のものとは異なる1種類が確認されており、関西学院高等学部創立2年目にあたる1913年に発行された『私立関西学院高等学部要覧 大正二年度』の英文表紙に掲載されている。
そこには、左に智恵を象徴する「光」を表すための松明(トーチ)、右にギリシャ(ローマ)神話における商人の守護神ヘルメス(マーキュリー)の持つ魔法の杖が配され、それぞれが当時の学院を構成していた高等学部の文科と商科を象徴している。

 現在のデザインは、スクールモットーである“Mastery for Service”を土台にした楯の中央に十字架をかたどり、それを囲むように4つのシンボルを配しており、各々のシンボルは次のことを表現している。
右上は新月を表し中学部を意味する。
左上は聖書を表し神学部を、右下は先述のマーキュリーの杖を表し高等商業学部を、左下は松明とその背後にペンを配して文学部を象徴させている。
これによって、エンブレム制定時(1929)関西学院を構成していた3つの学部と中学部の存在が表現されている。

 なお、現在関西学院内外に向けて用いられるエンブレムのデザインは、円形に簡略化したものも含めて、1988年の学院創立100周年に際して、造形を単純化して規格が制定されたものである。
95年12月、エンブレムは商標登録された。

【文献】「関西学院デザインマニュアル」1996